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ザ・ローリング・ストーンズはアメリカ議会図書館によって1969年のオルタモント・スピードウェイ・フリー・フェスティバルの未公開映像が公開されている。

この無料コンサートは1969年12月6日にカリフォルニア州のオルタモント・レースウェイ・パークで開催されたもので、ザ・ローリング・ストーンズ、ジェファーソン・エアプレイン、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングらが出演している。

このイベントには約30万人が参加したと言われており、フェスティバルの警備を担当したヘルズ・エンジェルスが18歳のメレディス・ハンターを刺すなど、死傷事件が起きたことでも知られている。

この日の映像はメイズルズ兄弟による『ギミー・シェルター』にも登場しているが、アメリカ議会図書館は未発表の映像を公開している。音声のない映像にはザ・ローリング・ストーンズ、グラム・パーソンズ、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングらが演奏する様子などが記録されている。

この映像は収集家のリック・プレリンガーが1996年に入手したもので、彼が集めた膨大な映像のリールは2002年にアメリカ議会図書館のものとなっている。アメリカ議会図書館の映像部門のトップであるマイク・マーションは技術者が「一般的なホーム・ビデオのフォーマットである8mmのリヴァーサル・フィルムを2本見つけた」と述べており、手書きで「ストーンズ・イン・ザ・パーク」と書かれていたとしている。

「これを見た時、最初はギタリストのブライアン・ジョーンズが亡くなった数日後の1969年7月5日にロンドンのハイド・パークで行われたコンサートのホーム・ビデオだと思いました。しかし、ハイド・パーク公演のドキュメンタリーのコピーである可能性もあり、そうなるとこの映像は興味深いものではなかったでしょう」

「とはいえ、私はデジタル保存研究所に2Kでデジタル化してもらうためにリールを送りました。数日後、興奮した同僚から映像はハイド・パークのものではないと聞きました。それはカリフォルニア州のオルタモント・スピードウェイで行われたコンサートのもので、1970年公開のドキュメンタリーでもありませんでした。多くの人が知るようにドキュメンタリーの『ギミー・シェルター』は素晴らしい作品でしたが、このホーム・ビデオにはそれ以上の映像が収められていました」

先日、ミック・ジャガーはツアー中に「典型的な観光地」ではなく、地元の人の行きつけの場所に行く理由を語っている。「どの街にも素晴らしい場所があるんだ。美しい公演だったり、素晴らしい絵だったり、興味深い美術館だったり、思いも寄らない不思議なものがあるんだよ」

また、ザ・ローリング・ストーンズは現地時間12月6日にチャーリー・ワッツに捧げた小規模なロンドン公演を行ったことが明らかになっている。

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