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ビリー・アイリッシュはオースティン・シティ・リミッツ2021のヘッドライナーのステージでテキサス州で新たに発効した中絶法を批判している。

ライヴの中でビリー・アイリッシュは次のように語っている。「あんな法律ができたから、この公演をやりたくないとさえ思いかけた。あんなことを許している場所に罰を与えたいと思ってしまった」

「でも、その後でみんなこそが犠牲者だということを思い出したの。みんなは何物にも代えがたい存在で、あんなことは止めさせるように言わなくちゃいけない」

ビリー・アイリッシュは中指を立てて、観客にもそうするように促して「自分の身体だし、自分の選択よ」と宣言している。ステージのスクリーンには中絶医療に安全にアクセスできることを提唱する全国運動の標語「Bans Off Our Bodies(禁止令を自分たちの身体に及ばせるな)」が表示されている。

上院法案SB8は胎児の心臓の動きが検出されて以降の中絶を禁じるもので、心臓の動きが検出されるのはおよそ妊娠6週目とされていて、これは多くの女性が妊娠を自覚する前と考えられている。この法案はレイプや近親相姦の被害者も例外とならず、中絶を提供している医師や中絶を推進している人を市民が訴えることを可能にするものとなっている。

先月、ビリー・アイリッシュはこの法律についてインスタグラムのストーリーで「本当にうんざりね。女性の権利についてこんなにも多くの男性が何も言わないことに本当に嫌な気分になる」と述べている。

ヤングブラッド、マギー・ロジャース、セイント・ヴィンセント、P!NK、ビリー・ブラッグもこの法案に反対の声を上げている。ジャック・アントノフとルーシー・ダッカスはテキサス州の公演の収益を権利擁護団体に寄付することを発表している。

フィービー・ブリジャーズはテキサス州で新たに発効した中絶法に反対する団体に収益が寄付されるボー・バーナムの“That Funny Feeling”のカヴァー音源を公開している。

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