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ビリー・アイリッシュとフィニアスは映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の主題歌“No Time To Die”についてダニエル・クレイグが許可を出した経緯が明らかになっている。

明日10月1日に劇場公開される『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』だが、プロデューサーのスティーヴン・リプソンはハンス・ジマーやジョニー・マーも参加した主題歌“No Time To Die”について語っている。

スティーヴン・リプソンは曲の制作経緯について『ミュージック・ウィーク』誌に次のように語っている。「最も重要だったのはダニエル・クレイグの許可だったんだ。ミックスも終えて、みんな喜んでいたんだけど、ダニエル・クレイグにも気に入ってもらわなくちゃいけなかった。当然のことだけど、彼にとって最後の『007』作品でふさわしい感情面でのクライマックスを届けてくれる曲かということが問題だったんだ。彼を満足させることが重要だったんだよね」

「ミックスを渡したら、曲を喜んでくれた映画プロデューサーのバーバラ・ブロッコリから電話がかかってきてね。ダニエルがロンドンに来るから、この曲を聴かせなくちゃいけないと言われたんだ。それで、自分のスタジオに来てもらうことを提案したんだ。他の場所と比較しても聴くのに間違いなく最も素晴らしい音響環境だと思ったからね」

スティーヴン・リプソンは次のように続けている。「次の日曜日にスタジオに来てくれることになってね。その決められた日にバーバラとダニエルが到着する数時間前に入って、できるだけいいサウンドになるようにしてね。自分がダニエルかのように聴いてみて、クライマックスは壮大じゃないといけないと思ったから、ミックスをほぐすのに時間を費やしたんだ。すぐに分かるような変化じゃないけどね。音量を上げたりしたんだ」

「ヴォリュームをセットしたら、力強くなってね。クライマックスが驚くようなものになればと思ったんだ。彼らが到着して、ダニエルがスピーカーの間に椅子に座ったから、曲をかけて反応を待ったよ。曲が終わると、ダニエルは顔を上げて、もう一度聴かせてくれと言ったんだ。2回目が終わるまでダニエルがどう思っているのか分からなかった。彼は僕を見て『ものすごく素晴らしいよ』と言ってくれたんだ」

「ダニエルの許可が出たところで、すぐに事が始まったんだ。そして、ビリー・アイリッシュが主題歌を担当するというニュースが至るところに広まっていったんだ」

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のサウンドトラックは明日10月1日にリリースされる。

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