ビリー・アイリッシュは英『ヴォーグ』誌の表紙撮影について「セル・アウト」だと批判する記事に反論している。
インスタグラムのストーリーでビリー・アイリッシュは『デイリー・メール』の記事のスクリーンショットを加工した画像を再投稿している。この加工した画像は元々エミリー・クラークソンが制作したもので、拡散されている。
オリジナルの記事の見出しは次のようなものとなっている。「お金が人の価値観を変えて、セル・アウトさせてしまう証明:ビリー・アイリッシュは何年も『自分の身体を隠す』としてきたにもかかわらず、『ヴォーグ』誌でだぼだぼの服をランジェリーに変えて、ファンを驚かせた」
エミリー・クラークソンは「直してあげましょうか」と書いて、見出しに横棒を引っ張って、「vow」という言葉に注目し、「大罪を犯して、ファンをがっかりさせたかのように暗示しています」と述べている。
長文の投稿でエミリー・クラークソンは次のように述べている。「正直、どこから始めましょうか? 私たちは皆『ヴォーグ』誌の写真でビリーから発せられる強さに息を呑みました。全身に対する自律性を持って立ち、自分のやりたい方法で自身を世界に見せるその姿はものすごい威力でした」
「彼女は数年にわたって自身の身体を隠してきました。性対象化したくなかったからです。彼女は子どもだったから、そう決めたのです。彼女は大人になるということがどういうことか分かっていたからです。こうした判断は誰もがすることです。『学校のスカートは短くしすぎしないように。男の子たちの心をかき乱してしまうから』彼女がそこまでしたのはそうしなければならなかったからです。でも、この社会――この倒錯しためちゃくちゃな場所はそうはさせてくれず、同意なく彼女の身体の写真を出すまで彼女を追い回しました。そうした写真が出回り、ニュースは至るところで報じられました。女性には身体があるのです。彼女が性対象化しないように頼むと、それが挑戦として捉えられるかのようでした」
エミリー・クラークソンは次のように続けている。「彼女は今や法的な成人となり、違う決断をしました。大人になったことで、それができるようになったからです。すると、突然、彼女は自分自身を裏切った偽善者ということになりました(VOWという言葉を使うことで、大罪を犯して、ファンをがっかりさせたかのように暗示しています)。彼女が19歳であることを考えると、異常な批判と言えるでしょう」
「学校の制服で性対象になりたいとは思いません(それは起こっていますが)。しかし、自身の身体に対する自律性を主張したり、女性らしさを謳歌したりはできないのでしょうか? 合理的な求めを印象操作することはなんて異常なことでしょうか。この社会はくだらない。目をそらさないで」
ビリー・アイリッシュは英『ヴォーグ』誌2021年6月号の表紙を飾っており、彼女が思いついたアイディアで撮影を行っている。
「今回の写真が好きで、撮影をするのも大好きだった」とビリー・アイリッシュはインスタグラムで誌面からの写真のキャプションに添えている。「自分のやりたいことを、自分のやりたい時にやるわ。他のことは全部どうでもいい」
ビリー・アイリッシュは『ヴォーグ』誌の記事で身体をけなすことについて次のように語っている。「私としては自分のやりたいことをやるわ」
「自分がいいと思えることだったらね。手術をしたければ手術をすればいい。すごく大きいと思われるドレスを着たかったら、どうでもいい。自分がいい感じと思えたら、それでいいのよ」
ビリー・アイリッシュは次のように続けている。「身体を見せたら、突然偽善者ということになる。尻軽なふしだらということになる。私がそうなったとしても誇りに思う。私も女性たちもふしだらで結構よ。こうしたことを変えて、力を獲得するのよ。身体を見せても肌を見せても、品位を失うことにはならないわ」
ビリー・アイリッシュはセカンド・アルバム『ハッピアー・ザン・エヴァー』を7月30日にリリースすることを発表している。
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