12. ハイプ(U2)

こちらはU2がハイプと名乗っていた頃の映像だ。名は体を表すという通り、ボノはまるで興奮した子犬のような動きと声をしている。グラム・パンク全盛だった彼らの様子は、今見ても少し滑稽な感じだ。


13. ローリン・ヒル

ニューヨークのハーレムにあるアポロ・シアターでスモーキー・ロビンソンの“Who’s Lovin’ You?”を披露した13歳のローリン・ヒルは、歌い出しに観客からブーイングを受けている。このショウが終わった後に彼女は泣いてしまったというが、それでも音楽の道を断念することはなかった。彼女の母親ヴァレリー・ヒルは、当時を振り返ってこのように語っている。「私が『これからは、もしお客さんが歓声を上げなかったり、ヤジを飛ばしたりする度にあなたが泣いていたら、それは多分あなたのためにならないわ』と言ったら、彼女は私が気でも触れてしまったのかという顔で私を見つめてきました。彼女のためにならないという私の些細な忠告は、娘にとってはおかしなことだったのです」


14. ジャスティン・ビーバー

ジャスティン・ビーバーは、12歳の時にエドウィン・マケインの“I’ll Be”をカヴァーしている。誰もが12歳でこれほど歌える訳ではないが、一方で誰もがドイツの税関にペットのサルを置き去りにする訳でもない。


15. ニッキー・ミナージュ

「ラップをしてるのは、私が上手いからよ」とニッキー・ミナージュは2007年のビデオクリップ“Freestyle”で語り、同時にファンへの感謝を述べて2分間フリースタイルでラップを披露している。「私はこういうことが得意だから、自分のスタイルでやってるわ……そんなに深く考えることじゃないの」と彼女は説明している。ニッキー・ミナージュは嘘をつかない。


16. ヘッドレス・チキンズ(レディオヘッド)

今年7月に公開されたこちらの映像には、80年代後半にトム・ヨークがレディオヘッドの前にエクセターで組んでいたバンド、ヘッドレス・チキンズのライヴの様子が収められている。レディオヘッドよりもかなりアップビートなスタイルで、ささやくようなバックコーラスが入っている。後にレディオヘッドの曲にも使われていることを考えれば、恐らくこれはトム・ヨークの専売特許なのだろう。


17. サム・スミス


Sam Smith — Bad Day All Week (Adrian Bahil Remix)

サム・スミスの初期作品であるこの曲が唯一残っているのが、このリミックスヴァージョンだ。聴いてみれば分かるが、かなり酷い出来栄えで、いつものサム・スミスの音程の取れたヴォーカルが、ここではずいぶん大袈裟になってしまっている。時には過去に葬ったほうがいいものもあるのだ。

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