RICHARD JOHNSON/NME

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英国の音楽業界は、2014年の自国経済に41億ポンド(約7400億円)の貢献を果たしており、これは5%の市場達成を達成していることになると報じられている。

英国の商業音楽機関であるUK・ミュージックから公示されている統計データによれば、音楽産業全体の収益は2013年の38億ポンド(約6850億円)から増加している一方、音楽ソフトからの収益は300万ポンド落ち込み、6億1500万ポンド(約1100億円)となっている。メジャーリング・ミュージックのレポートによれば、この事態はデジタル・ダウンロードおよびストリーミング部門からの減収が主な要因だと報じている。

こうした音楽ソフトの収益減にもかかわらず、英国は現在でも世界第2位の音楽の供給国となっており、全世界におけるレコード音楽の売上げの13.7%を占めている。

昨年は、サム・スミス、エド・シーランコールドプレイなどのアーティストが、莫大な売上を記録したアルバムをリリースしており、エド・シーランのアルバム『x(マルティプライ)』は、UKだけでも440万枚を売り上げている。

一方、ライヴ音楽の売上げに関しては、昨年比17%増の9億2400万ポンド(約1670億円)となっており、2014年には、約2670万人が音楽関係のイベントに足を運んでいる。

英国の文化・メディア・スポーツ大臣であるジョン・ウィッティングデール氏は、レポートの中で次のようにコメントしている。「我が国のアーティストは全世界のチャートを席巻しており、ロイヤル・バレエ団、ロッド・スチュワートからロンドン交響楽団、ステイタス・クォーに至るまで、様々なアーティストが世界中でコンサートを行っています。実際、世界の多くの人々がこれらのアーティストを通じて、英国という国を初めて知るようになっています」

「文化・メディア・スポーツ省の大臣として、私は英国音楽業界の繁栄を全力で支援をしていきたいと思っています」と、ジョン・ウィッティングデール氏は続けている。

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