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ザ・ローリング・ストーンズのフロントマンであるミック・ジャガーは長年比較されてきたザ・ビートルズとの違いについて自身の見解を語っている。

ザ・ローリング・ストーンズは現地時間4月28日にヒューストンのNRGスタジアムで“Start Me Up”、“Paint It Black”、“(I Can’t Get No) Satisfaction”といったヒット曲と共にツアーの初日を開幕させている。

現地時間5月7日にアリゾナ州グレンデールのステイト・ファーム・スタジアムで行われた公演に先立って、地元紙『アリゾナ・セントラル』の取材に応じたミック・ジャガーは、ザ・ローリング・ストーンズがロックンロール・バンドなのに対して、ザ・ビートルズはポップ・バンドだったとする見解について意見を求められている。

ミック・ジャガーは次のように語っている。「そうだな。僕らは両方ともポップ・バンドだよ。60年代、ザ・ローリング・ストーンズを聴けば、もちろん、ザ・ビートルズよりもブルースを演奏していた。ザ・ビートルズはタムラ/モータウンの曲をより演奏していたよね。僕らはどちらもカヴァー・バンドだった。でも、どちらもポップ・ミュージックをやっていたんだ。ブルースも演奏したよ。60年代前半にやったものはどれもその影響があった。でも、ポップ・ミュージックだったんだよ」

「“Time Is on my Side”はこの間やったけど、あれもポップ・ソングなんだ。分かるだろ? “Let’s Spend the Night Together”もポップ・ソングだ。“Ruby Tuesday”もポップ・ソングだし、“Angie”もポップ・ソングだね。もちろん、ロックもやっているけど、ザ・ローリング・ストーンズもザ・ビートルズもすごく広い音楽的影響があったからね。両バンドとも多くのスタイルを自分たちの音楽に取り入れていた。カントリーもブルースもR&Bもイングランドの音楽もある。すごく広い幅で、両バンドともそうだった」

ミック・ジャガーは次のように続けている。「僕の意見としてはどちらも分類するのは難しい。まあ、ザ・ローリング・ストーンズのほうがブルース・バンドだったけど、僕らは常にポップ・バンドだった。僕らが登場した時代で素晴らしかったことの一つは、ロックンロール・バンドにいるということはアルバムでどんなタイプの曲も演奏していいことを意味していた。可能性は無限大かのように思えたんだ」

昨年10月、ミック・ジャガーはポール・マッカートニーがザ・ビートルズのほうがザ・ローリング・ストーンズよりも優れていると語ったことに言及している。

ポール・マッカートニーは2020年にハワード・スターンとのインタヴューでザ・ビートルズのほうが優れているという司会者の意見に同調した発言をしている。

「ザ・ローリング・ストーンズはブルースに根ざしている。曲を書く時はブルースになるわけでね。僕らのほうがもう少し幅広い影響を受けている」とポール・マッカートニーは語っている。「多くの点で違うところがあるし、僕はストーンズが大好きだけれど、君に同意するよ。ザ・ビートルズのほうが優れていたね」

これを受けてミック・ジャガーは『ザ・タイムズ』紙に次のように語っている。「彼はザ・ビートルズがザ・ローリング・ストーンズよりも優れていると言っていたよね。ザ・ローリング・ストーンズはブルース・カヴァー・バンドでしかないからってね」

「でも、ザ・ビートルズも始まった時はブルース・カヴァー・バンドにしか過ぎなかったんだ。どのバンドも最初はカヴァー・バンドなんだよ。だって、そういうものだからね」

ザ・ローリング・ストーンズは『ハックニー・ダイアモンズ』ツアーで全19公演を行う予定となっており、ツアーは7月17日にリーバイス・スタジアムで行われるサンタクララ公演で締めくくられる予定となっている。

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