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ジャック・ホワイトが自宅に所有しているボウリング場にボブ・ディラン専用のボーリングの球も保管されていることが明らかになっている。

ジャック・ホワイトの新たな記事では、ナッシュヴィルの彼の自宅には3レーンのボウリング場があることが紹介されている。ボウリング場のある離れ家にはジャック・ホワイトの友人らのボールも保管されているという。

『ザ・ニューヨーカー』誌のアレック・ウィルキンソンはこの記事で次のように綴っている。「それぞれの専用ボールには名前のタグが付いていて、いくつかはファンシーにペイントされています。ボブ・ディランのものにはジョン・ウェインの肖像が描かれているのです」

この記事はジャック・ホワイトが所有する多数の貴重な品々も明かしており、その中にはレッドベリーのニューヨークでの逮捕記録、80年代のジェームス・ブラウンの運転免許証、スーパーマンが初めて掲載された『アクション・コミックス』の第1号(1938年6月号)が含まれているという。

この記事で紹介された品々の一つには、1953年に録られたというエルヴィス・プレスリーによる初のデモ音源も挙げられている。ジャック・ホワイトはこれをオークションで30万ドル(約3400万円)で購入したという。

「もし何かに投資するとしたら、自分にとって意味がないとね。何か歴史的価値があって受け継がれるものじゃないとダメなんだ」とジャック・ホワイトは『ザ・ニューヨーカー』に対して語っている。「もしエルヴィスの最初のレコードを買って、デジタル化して、リリースできて、そして人々が手に入れることができたら、もしくはこのコミックを保管できるんだとしたら、フェラーリを買ったり、英国石油に投資するよりもクールだよね」

一方、ジャック・ホワイトのサードマン・レコードはデトロイトにアナログ盤プレス工場を現地時間2月25日にオープンさせている。この施設は、デトロイト市のキャス・コリドーにオープンしたもので、そこはザ・ホワイト・ストライプスが初めてのライヴを行った場所であり、ジャック・ホワイトの高校があった場所ともなっている。

サードマン・レコードのこの新規事業では、「環境に配慮したプレス用の機器を、特設の製造設備の中に」導入するとのことで、このような試みは初めてだという。プレスの設備は「空調システムでレコードを硬化させるプロセスから出た水をリサイクルして」使用し、それぞれの工程には「温度、油圧圧縮、そして押出速度を制御するデジタル・タッチスクリーンが装備されて」いる。

工場をフル稼働すれば、8時間で5000枚ものアナログ盤をプレスすることもできるという。また周辺地域に、生活賃金を稼ぐための50の労働機会をもたらすことになるとされている。サードマン・レコードからリリースされているものだけをプレスするのではなく、「小さな生産工場、ベッドルームで運営しているレーベル、短い時間の中で少数のアナログ盤をプレスすることができないインディペンデント系のアーティスト」のための代理も行う予定となっている。

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