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2016年の米大統領選の共和党の最有力候補であるドナルド・トランプの父親が、フォーク・シンガーのウディ・ガスリーに家を貸していたことがあり、息子同様に人種差別主義者だったことが明らかになっている。

政治的なアーティストとして知られるウディ・ガスリーだが、1950年代初頭に2年間、ドラルド・トランプの父親であるフレッド・トランプの借家人だったことが今回明らかになっている。

最近になって発見された記述によると、フレッド・トランプが所有する「ビーチ・ヘイヴン」に住んでから1年後、ウディ・ガスリーは、この住宅を「ビッチ・ヘイヴン」と呼ぶようになったという。また、フレッド・トランプの人種差別的な振舞いを批判する詩も書いている。

ウディ・ガスリーが書いた詩は以下の通り。

きっと
トランプの親父は知っている
どれほど
人々の心の奥底に
人種的憎悪を引き起こしたのか
彼がこの公営住宅
エイティーン・ハンドレッドに
人種差別の線を引いた時

他に次のような歌詞も書いている。「ビーチ・ヘイヴンはまさにヘヴンだ/ここでは黒い野郎は誰もうろつかない/いや、違うよ、トランプの親父/ビーチ・ヘイヴンは俺の家じゃない」

ウディ・ガスリーの死後、この問題について米司法省の公民権課は「トランプ氏のエージェントがおこなった人種差別的な行動は、人々が持つ平等の権利を侵害した」としてトランプ一族を訴えている。

賃貸エージェントによると、フレッド・トランプは黒人に家を貸さないよう指示を出し、空きがないと主張したり、家賃をあげるなどして彼らが物件を探し求めるのを妨げていたという。

アメリカ大統領に立候補しているドナルド・トランプは昨年、「僕の栄光の根本には父の栄光がある」と発言している。

元ブラック・フラッグのフロントマンであるヘンリー・ロリンズは、ドナルド・トランプを批判しており、この議論を呼んでいる候補者について「単に退屈な金持ちのオッサンが下品なだけ」と論じている。

スリップノットのフロントマン、コリィ・テイラーもドナルド・トランプについて「デヴィッド・デュークが大統領選挙に出馬した時のことを覚えているよ。みんな彼をあざ笑ってたよね」と語っている。「あれはジョークもいいところさ。『よく出馬しようと思ったな』っていう感じだった。それが今度はトランプだ。テレビでクソ喋りまくるっていうだけで、みんな真剣に捉えてる」

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