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シェヴェルはフロントマンのピート・レフラーが600万枚以上のアルバムの売上からまともな支払いを受け取っていないことを明かしている。

シェヴェルはエピック・レコーズとの契約最後となる通算9作目のアルバム『ニラティアス』を3月5日にリリースしている。しかし、フロントマンのピート・レフラーは次のレコード契約には慎重になっていると語っている。

シンシナティのラジオ局「WEBN」の『キッドクリス・ショウ』に出演したピート・レフラーはバンドの財政について語っている。

「契約っていうのは最低だよ。俺たちはこれまでひどいものにサインしてしまっていたんだ」とピート・レフラーは語っている。「俺たちは10枚のアルバムのバックカタログやそれに付随する音源で金を稼ごうとし始めなきゃならないのにさ。レコードやアルバムの売上からは金を稼いでこられなかったんだ。全部、メジャー・レーベルに行っているんだよ。多くの人が俺たちで金儲けをしているんだ。契約で決まっているおかげで、俺たちは金を稼げないんだ」

「だから、また契約に戻るのは喜べないんだよね。だから、どこにせよ新しいレーベルで新しい家が見つかったら、自分たちの懸命な努力が報われる特別な契約じゃないとならないよね」

彼は次のように続けている。「これまでとは違うことになって、今回はアルバムからお金を稼がつようになったら素晴らしいよね。これまでは違ったからね。エピック・レコーズで600万枚のアルバムを売ったから、連中は5000万ドル(約54億円)を売り上げているんだ。不公平だよね」

彼はコメディアンのデイヴ・シャペルが自身の番組『シャペルズ・ショウ』が勝手にネットフリックスで配信されたことに対する支払いを求めるコメディ・セントラルとの論争に言及している。

「デイヴ・シャペルも言っていたけどさ。彼は随分前に契約を交わして、それがひどい契約だったわけだよね」とピート・レフラーは語っている。「支払いが別の連中に行くものになるんだ。ネットフリックスでもHBOでも、好きなプラットフォームで配信できるんだよ。彼は『いいか。自分が契約したことだとは分かっている。でも間違っているよ。アーティストには支払いをしなきゃいけない』と言ったわけだよね。自分たちもそういう状況だったんだよ。アーティストにとって本当にひどいビジネスモデルだよね」

エピック・レコーズの再契約をする可能性はあるのかと訊かれてピート・レフラーは次のように語っている。「メジャーとレコード契約を結ぶと、20年以上にわたって所有されることになるというのが実際のところなんだ。『パイプラインを通してちゃんと渡してくれるのなら再契約するよ』と言うだろうね。利益のすべてを連中は握ってくるからね。『ちょっとでも渡してくれるなら、続けることについて話をするよ』と言うね。エピックにもいい人はいるけどさ、いろんな意味で燃え尽きたように感じているよ」

ゲイリー・ニューマンは自身の楽曲の一つがストリーミングで100万回再生されたものの37ポンド(約5200円)しか受け取ってないと語っている。

「解決方法はシンプルなんだ」と彼は『スカイ・ニュース』に語っている。「ストリーミング企業はもっとお金を支払うべきなんだ。彼らはタダ当然で手に入れているんだ」

「少し前に報告が来たんだけど、僕の楽曲の一つは100万回の再生を超えているんだけど、37ポンドだったんだ。100万回でも37ポンドしか僕には支払われないんだ」

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