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U2がパリ同時多発テロを受けてキャンセルしたパリ公演の日程を再設定している。

11月13日のパリ同時多発テロのために同都市が非常事態宣言となったのを受けて、U2はパリでの2公演をキャンセルしていた。今回12月6日・7日にアコーホテルズ・アリーナで改めて公演を行うとしている。12月7日の公演は、キャンセルとなって11月14日の公演で予定されていた通り、HBOで中継される。

今回発表された2公演は、本来「イノセント・アンド・エクスペリエンス」ツアーの最終公演とされていたダブリンでの4公演に行われるもので、ツアーを締めくくる公演となる。

公演キャンセルの際、U2は声明のなかで次のように述べている。

「イーグルス・オブ・デス・メタルのコンサートで命が失われたことに打ちのめされています。バンドと彼らのファンにお悔やみを申し上げます。そして、パリにいる僕らのファン全員が無事であることを願い、祈っています」

U2はベルファストの公演でパリ同時多発テロの犠牲者に追悼の意を表明しており、エッフェル塔の写真に「恐怖よりも強く」という言葉を載せて、バックドロップに映し出している。また、ボノは「憎しみは拒否するんだ。だって、愛のほうが有効だから」と語っている。

また、U2はiTunesを通して無料で次のアルバムをリリースすることについて考えてないわけではないことを明かしている。

エッジは『ザ・ベルファスト・テレグラフ』紙に次のように語っている。「まだ決めたわけじゃないんだけどね。でも、来年の終わり頃にはリリースしたいと思ってるんだ」

さらにこう語っている。「次のアルバムでも『ソングス・オブ・イノセンス』でやったようなことを考えてないわけではないんだ」

一方、ラリー・マレンは音楽産業を維持していくためには変化が必要だと語っている。アイルランドのラジオ局「RTE 2FM」に対して、ラリー・マレンは次のように語っている。

「音楽産業は崩壊していると思うよ。若いアーティストの多くは収入を得ていなくて、これは現実の問題なんだ。僕らはそのシナリオには乗っていないわけだけど、でもアーティストにちゃんと報酬が支払われるようにしたいんだ」

「スポティファイや、アップルの新しいサービスや、その他のものについても、そうした企業はもっとアーティストに支払わなきゃいけなくなるよ。時間の問題でしかないね。こうしたサービスに関わってる企業にしても個人にしても、多くの人はそれを分かってると思うんだよね。アーティストに支払われるべきものが支払われてないのを知ってるんだ」

U2はパリ公演のキャンセルを受けて、日程を再設定することを約束していた。

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