GETTY

Photo: GETTY

ルイス・キャパルディとステレオフォニックスは新型コロナウイルスの感染拡大で健康被害が広がるなか、週末にアリーナ会場でライヴを行ったことについて理由を説明している。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて多くの国で外出を控える指示が出されており、多くのツアーやフェスティバル、イベントが延期・中止となることが発表されている。UKでも多くの観客が集まるイベントはまもなく禁止されると見られている。

しかし、ルイス・キャパルディはアバディーンで11000人強を動員した公演を週末に行っており、批判が寄せられている。スコットランドでは当局によって500人以上が集まるイベントを開催しないようにする方針が公演の数時間後から始められている。

ルイス・キャパルディは公演で観客に次のように語っている。「おそらく僕たちには新型コロナウイルスにかかっている人もいるだろう。手を洗ってくれ、アバディーン、手を洗ってくれ」

批判が広がるなか、ルイス・キャパルディの広報担当者はライヴを行ったことを擁護して、イベントはスコットランド当局の指示やガイドラインに従って開催されたと述べている。

「ルイス・キャパルディのUKアリーナ・ツアーの最終公演となったアバディーン公演は3月15日に、その日の午後1時にスコットランド政府によって出された人の集まるイベントへの指示を順守する形で開催されました」と広報担当者は『NME』に述べている。「その書類には指示が適用されるのは3月16日となっており、この指示は『新型コロナウイルスの感染拡大には重要な影響を与えるものではないものの、それが目的ではない』と書かれています。その目的は『救急といった公共サービスにかかる負荷を和らげる』ためです。セキュリティや救急チームには主催者から通常通り、報酬が支払われており、会場はウイルス対策の実践を強調するために追加の看板も設置しました」

「アバディーンならびに他の公演でルイス・キャパルディをあたたかく迎えてくれたみなさんに感謝したいです」

ステレオフォニックスもカーディフのモーターポイント・アリーナで行った公演に疑問の声が寄せられており、当日の映像をソーシャル・メディアに乗せると、イタリアやスペインといった外出禁止の国や他のヨーロッパの国のファンから批判が寄せられている。

「やあ……僕はフランスに住んでいるんだけど」とある人物はツイートしている。「バンドやあなたたちの楽曲は初期から大好きなんだけど、これは無責任だよ。ウイルスには国境はなく、広がっていくんだ」

別の人物は次のようにツイートしている。「これは自分勝手だね。ここにいる観客の人々はリスクの高い層ではないけれど、年上の友人や家族、同僚にうつしてしまう可能性があるからね」

ライヴの開催についてステレオフォニックスの広報担当者は『NME』に次のように語っている。「この国の他の人たちと同様に、私たちは3月12日に首相と主席医務官が新型コロナウイルスに対する政府方針について国民に指示を出すのを見ていました。イギリス政府はこの段階は多くの観客が集まるイベントを禁止する必要はないと判断しました」

「その指示に従ってエンタテインメント業界の他のイベントも数多く開催されるなか、UKツアーで金曜日、土曜日、日曜日の3公演を行ったのです」

モリッシーも3月14日にウェンブリー・アリーナ公演を行っており、先立って公演を行う理由を説明している。

「本日発表された政府の最新の指示で多くの観客が集まるイベントを制限することはないということでした。3月14日に行われるモリッシーのウェンブリー・アリーナ公演は実施する予定です。みなさんには政府の指示に従い、体調不良や新型コロナウイルスの症状がある方は外出を控えてください」

一方、テイラー・スウィフトやレディー・ガガ、マイリー・サイラスは世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、家に留まって、人混みを避けるようファンに促している。また、アリアナ・グランデは新型コロナウイルスの感染拡大を気にしようとしない「愚かで優遇された」人々を批判して、真剣に捉えるよう促している。

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ