GETTY

Photo: GETTY

チャンス・ザ・ラッパーとカーディ・Bは熱心な民主党の支持者として知られるが、ドナルド・トランプ大統領が来たる2020年の大統領選挙で再選することを確信しているとして、彼の再選に対する懸念を明かしている。

カーディ・Bとチャンス・ザ・ラッパーはラッパーのT.I.が司会を務めるポッドキャスト「エクスペディシャスリー」に出演して、ドナルド・トランプ大統領が来年の大統領選挙でも再選する勢いであることに対する不安を語っている。

「今後数年間、俺がこれから言う発言を引用してくれて構わないけどさ」とチャンス・ザ・ラッパーは語り、次のように続けている。「トランプは次の選挙でもう一度勝利を収めると思うよ。彼を支持する層が最も多いんだからね」

カーディ・Bもチャンス・ザ・ラッパーに同意して次のように語っている。「彼は勝つでしょうね。私もそう思うわ。こんなこと言いたくないんだけど、トランプが勝つんだって思っている。民主党の候補者が好きだって言っている人が見当たらないと、その度にそう思うわ。私たちと同じように好きだと言えるような候補者が彼らにはいないのよ。そういう人にこそ勝ってほしいのに」

カーディ・Bが以前、民主党の大統領候補であるバーニー・サンダースのキャンペーン動画に出演するなど、全員が民主党の支持者として知られるネットフリックスで配信中の番組「リズム+フロー」で共に司会を務める3人は続けて、有権者たちが「自分たちの望まない大統領を維持する」ためにいかに「自分たちに選択肢があるように騙されている」かについて語っている。

「2つの政党が大統領になってほしいと思う候補者を選んで、たくさんのロビー活動や大金を注ぎ込んだ後で、ようやく表に出て『これが我々のリーダーです』なんてことを言うわけでさ」とチャンス・ザ・ラッパーは続けている。「ドナルド・トランプの次の大統領は僕らにとって初めての独立系の大統領になるよ。もしも独立系の大統領じゃないとしたら、その周縁の政党から出てくることになるね」

T.I.から大統領候補者たちが有権者たちに「最善のアイディア」を示していない可能性を指摘されると、カーディ・Bは次のように応じている。「最善のアイディアなんか気にしていない有権者たちもなかにはいるわ。彼らは感情で投票しているのよ」

カーディ・Bは次のように続けている。「(高齢者向けの医療保険である)メディケアを(現状の形では)なくそうとしていることだったり、彼はそういう発言をことあるごとにしているのに、メディケアを受けているような貧困層の白人男性は彼の発言を気にしてすらいないのよ。そういう人が気にしているのはメキシコ人がいかに憎いかということだけであって、彼らをどう取り除くかしか考えていないのよ」

カーディ・Bは続けて語っている。「『自分に必要なものをドナルド・トランプに排除されたって構わない。ただ憎いメキシコ人を排除してほしいだけだ。そのために投票を続ける』っていうね。アメリカではたくさんの人たちが感情のままに投票しているの。その感情の多くは、人種差別や宗教からくるものよ」

バーニー・サンダースは以前、カーディ・Bとの関係性について次のように述べている。「私たちは様々な機会に電話で会談してきました。彼女は本当に賢い方で、この国で起きていることを深く懸念しています。彼女は貧しい生まれで、貧困の中での生活や、そこでの苦しみをよく理解しており、労働者の生活を改善させることを望んでいるのです。彼女が支持者でいてくれることを私はとても嬉しく思っています」

一方、ラン・ザ・ジュエルズのキラー・マイクは以前、バーニー・サンダースに次のように賛辞を寄せている。

彼はヒップホップ界隈でバーニー・サンダースが支持を集めていることについての見解を次のように語っている。「ヒップホップを取り込んでいることで、あなたを支持しているところもあるでしょうが、あなたはクラブに探りを入れているわけではありませんし、独房にバーニー・サンダースがいるわけでも、お酒を奢ってくれるわけでも、僕らを雇ってくれるわけでもありません」とキラー・マイクはバーニー・サンダースとの対談の中で語っている。「ヒップホップのキッズたちは労働階級の出身ですし、貧困な環境で育っているのです」

「黒人たちは他の人々よりも糖尿病に罹る割合が多いんです。なので、あなたが糖尿病や無償でのヘルスケアについて話している時には、カメラの向こう側にいる僕のような人たちに、これは黒人の問題なんだと理解してもらいたいと思っています」

ドキュメンタリー『ザ・ビートルズ: Let It Be』をディズニープラスで見る 広告

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ