元ニルヴァーナのドラマーであるデイヴ・グロールはカート・コバーンの葬儀でザ・ビートルズの“In My Life”が流れているのを聴いて以来、同曲がいかに自身にとって特別な曲になっているかについて説明している。
ザ・ビートルズの名作『アビイ・ロード』がリリースから50周年を迎えたことを記念して放送された「BBCラジオ2」の番組にデイヴ・グロールは出演して、1994年に自ら命を絶ったカート・コバーンの葬儀で彼のザ・ビートルズへの愛を祝福するために“In My Life”が流れた時のことを振り返っている。
「俺にとってはすごく大切な曲なんだ。カート・コバーンの葬儀で流れていた曲だからね」とデイヴ・グロールは説明している。
「あの日は各自が思い思いの言葉を述べた後で、この曲がスピーカーから流れてきたんだ。カートのザ・ビートルズに対する愛を、最後に全員でもう一度祝福することができたんだよ。この曲は今でも、他の曲では決して触れることのできない俺の領域に訴えかけてくるんだ。“In My Life”という楽曲だよ。カートがいかにザ・ビートルズの大ファンだったかを知っているし、俺たちがこれまでに成し遂げてきたすべてのことに、彼らがどれ程の影響を与えてくれたかも知っている……この曲は彼のためにかけたいんだ」
"Still to this day, when I hear it, it touches a place in me that no other song ever will."
This song from @thebeatles took on a poignant meaning for @foofighter's Dave Grohl, following the death of his dear friend Kurt Cobain.
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— BBC Radio 2 (@BBCRadio2) September 28, 2019
「デイヴ・グロール:マイ・ビートルズ」と題された1時間におよぶ番組の中で、デイヴ・グロールはザ・ビートルズの名曲にまつわる個人的な繋がりについても語っており、初めて聴いたレコードはザ・ビートルズの“Hey Jude”だったことを明かしている。
「俺が初めて聴いたビートルズの曲をかけようと思う。もしかしたら、俺にとって初めて聴いたレコードだったかもしれない」とデイヴ・グロールは説明している。
「4歳だか5歳の頃に友達の家に泊まりに行った時に、“Hey Jude”を聴いたことを覚えているんだ。それまではロックンロールのレコードなんて聴いたことがなかったと思うんだけどさ。これが俺にとっての始まりになって、以来、自分に染み付いているんだ」
「寝袋にくるまりながら、曲の最後の『ナーナーナー』のパートをシンガロングしていたのを覚えているよ」
「頭から離れなくなってね。全然眠れなかったよ」
デイヴ・グロールは現地時間9月28日、フー・ファイターズとしてヘッドライナーを務めたロック・イン・リオでニルヴァーナの“Lithium”をカヴァーしたウィーザーのパフォーマンスに涙を流したことを明かしている。
「ウィーザーが“Lithium”を演奏しているのをバックステージで聴いたんだ。正直、少し涙してしまったよ。あの曲を演奏するのが恋しいね。そういうわけで、この曲はウィーザーに贈るよ」とデイヴ・グロールはオーディエンスに語りかけ、“Big Me”を演奏している。
また、デイヴ・グロールは来週、自宅に戻ってからフー・ファイターズとしてニュー・アルバムの制作に取り掛かり始めることも明かしている。
「いつここに戻って来られるかは分からないけど、俺たちは戻ってくるよ」とデイヴ・グロールは語っている。「来週は自宅に戻って、新しいフー・ファイターズのアルバムに取り掛かり始めることになる。いいことだよ。素晴らしいことだ」
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