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オフスプリングのフロントマンであるデクスター・ホーランドとヌードルズことギタリストのケヴィン・ワッサーマンはベーシストのグレッグ・クリーセルがバンドに対して起こした訴訟について反論している。

オフスプリングのオリジナル・メンバーの一人であるグレッグ・クリーセルは昨年の11月にバンドのツアーから離脱している。グレッグ・クリーセルは今年6月にデクスター・ホーランドとケヴィン・ワッサーマンに対して訴訟を起こしたことが明らかになっており、2人について「対等な全面的責任者であるクリーセルの権利や特権、権限を無視し、軽視」した上で、2019年10月に32年間守ってきたパートナーシップ契約から「ビジネスやビジネスの機会、資産を奪おう」とする「計略を立て、それを2人で実行する陰謀を企てている」としている。

今回、デクスター・ホーランドとケヴィン・ワッサーマンはグレッグ・クリーセルの訴状が提出された日と同日に提出した反対訴答の中で、自身らに向けられた一連の疑惑を否定していることが明らかになっている。『フォーブス』誌が入手した法廷文書によれば、デクスター・ホーランドとケヴィン・ワッサーマンはその中で、グレッグ・クリーセルについて「バンドの今後に対するクリーセルの考え方と、ワッサーマンとホーランドが見越してきたバンドの今後に対する考え方に相違が生じ始めて」いたとし、グレッグ・クリーセルに脱退を促した後で彼もそれに同意してくれたと主張しているという。

デクスター・ホーランドとケヴィン・ワッサーマンはまた、グレッグ・クリーセルが脱退した後で彼とは「誠意を持って」交渉してきたとし、「オフスプリング社」の彼の持ち株を買い取ることを提案したほか、「『オフスプリング』の商標権や音楽使用料といったパートナーシップ契約に含まれる資産の彼の残りの取り分」を支払おうとしてきたとも主張している。グレッグ・クリーセルは彼らが主張している交渉を打ち切った上で、2人に対して訴訟を起こしたと見られている。

反対訴答ではグレッグ・クリーセルがパートナーシップ契約をどのように捉えているかについても言及されており、二人はグレッグ・クリーセルについて、彼がオフスプリングについて「デクスター・ホーランドとケヴィン・ワッサーマン(しかし、グレッグ・クリーセルは含まない)は永遠にバンドとして演奏しなければいけないという『永久的』な『口頭契約』」として捉えているとし、グレッグ・クリーセルは自身がバンドから脱退した場合においてもお金が支払われる権利があると主張していると指摘している。

「グレッグ・クリーセルはデクスター・ホーランドとケヴィン・ワッサーマンに対して自身に埋め合わせをするために2人はパフォーマンスを続けなければならないと主張しているのです!」と反対訴答では述べられている。

デクスター・ホーランドとケヴィン・ワッサーマンは「そのような永久的な口頭契約はないとするハッキリとした法的な根拠」があるとした上で、「2人の人々が永続的に演奏しなければいけないという契約や、1人の人がもう1人と共に一度パフォーマンスしなければいけない、もしくは永続的にパフォーマンスしなければいけないとする契約は存在しない」とし、グレッグ・クリーセルの主張は「事実に基づいていない」と反論している。

オフスプリングは現時点でグレッグ・クリーセルの訴訟についての公式なコメントを発表していない。

一方、デクスター・ホーランドは今年3月、2012年発表の『デイズ・ゴー・バイ』に続く通算10作目となるニュー・アルバムを秋にリリースすることを明かして、新作について「昔のようなサウンドになっている」と語っている。

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