エイミー・ワインハウスの映画の制作チームが、今度はオアシスのドキュメンタリー映画を制作する予定だという。
制作会社、オン・ザ・コーナーの代表であるジェームズ・ゲイ=リースと監督のアシフ・カパディアは、彼らが撮影したエイミー・ワインハウスの映画の次回作として、オアシスの結成初期からバンドとして成功するまでを描いた映画を制作する予定だという。制作側は「前例のない」形でバンドを取材し、初公開となる映像も得たと語っている。
本作品では、アシフ・カパディアがエグゼクティブ・ディレクター、そしてマット・ホワイトクロスが監督を務める。マット・ホワイトクロスはコールドプレイのミュージック・ビデオを何本も手掛け、2012年の映画『スパイク・アイランド(原題:Spike Island)』の監督も務めている。
映画ニュースサイト「スクリーン・デイリー」が報じたところによると、このドキュメンタリー映画の立ち上げが行われるのは映画会社インディペンデントが主催する業界イベントAFMで、イベントの期間は11月4日から11日となっている。
インディペンデントの代表であるアンドリュー・オーは以下のように話している。「オアシスは紛れもないイギリスのクラシックなロック・バンドであり、世界中で7000万枚ものアルバムを売り上げ、現代のサウンドを作り上げたバンドです。中心となっているのは2人のイギリス史上最高のロック・スター、リアム・ギャラガーとノエル・ギャラガーです。マット・ホワイトクロスの繊細さと撮影スタイルは、この素晴らしいロック・バンドの成功の物語にうってつけでしょう」
UKボックス・オフィスのチャートによると、エイミー・ワインハウスの映画『エイミー』は歴代興行収入第2位のドキュメンタリー映画となっており、総額344万ポンド(6億4千万円)の売り上げを記録している。さらに本作は、アシフ・カパディアの受賞作『アイルトン・セナ ~音速の彼方へ』も上回っている。
アシフ・カパディア監督は今年の始め、『NME』に対して『エイミー』の制作について語っている。監督は映画を制作するにあたり、エイミー・ワインハウスの死について詳細に調査していく内に「怒り」がどんどん大きくなっていくのを感じていたそうで、「観客にも同じように怒りを感じてほしい」と話していた。
「この映画の観客は、多少の罪悪感を覚えるだろうね。エイミーはもう死んでしまって真相は分からないし、彼女のことを気にかける人もいなかったようだから、彼女をいじめたり嘲笑したりするためにこの映画を作ったんだと読む人もいるかもしれない」
「エイミーに対して何をやっているんだろうと、考えない日はなかった。これは精神を病んでしまった女性の話で、どんなコメディアンもテレビの司会者も、そんな心の弱さとは戦ってきている。特に深く考えずにね。皆が通ってきた道なんだ」
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