ウッドストック50の主催者側の計画の詳細が今回新たに明らかになっている。
ウッドストックの開催から50周年経ったことを記念してアメリカで開催が予定されてたウッドストック50は先月末に正式に開催されないことが発表されている。これはフェスティバルの準備段階で直面した複数の問題を受けてのものとなっている。
今回新たに『ヴァイス』が入手した文書の中でアーティストのステージ時間、持ち込み禁止物、主催者側の支払う具体的な金額といった事項の詳細が明らかになっている。
文書によれば、主催者の1人であるグレッグ・ペックは出演者の確保だけで2300万ドル(約24億円)の費用がかかると述べている。彼は電通イージス・ネットワーク社の撤退後、これらの資金を再確保する計画がないと説明している。
ステージごとの日別のラインナップ計画も明らかになっており、ウッドストック50は当初ケイシー・マスグレイヴス、キングス・オブ・レオン、ブラック・クロウズ、またはベックのいずれかのアーティストを現地時間8月17日のラヴ・ステージのヘッドライナーに据えることを望んでいたという。ラヴ・ステージには8月16日にマイリー・サイラスが、8月19日にイマジン・ドラゴンズが出演する予定となっていた。
「ケイシー・マスグレイヴスには本当に出演してほしかった」とウッドストック50の主催者の1人であるスーザン・クローニンはこのスロットについて語っている。
入手された請求書からは約28000ドル(約300万円)分のナロキソンを購入したことも明らかになっている。ヘロイン、フェンタニル、または他のオピノイドを過剰摂取した使用者の回復を目的に、ニューヨーク州オナイダのオーヴァードーズ問題を担当する郡保安官の要請で購入されたという。
「業界の水準よりもはるかに大量な」購入についてスーザン・クローニンはフェスティバルの終了後に「地元の法執行期間に未使用のものをすべて寄付するつもりだった」と述べている。
ウッドストック50を開催しないことを7月に発表した際、共同主催者のマイケル・ラングは次のように述べている。「一連の予期せぬ障害によって私たちがブッキングした素晴らしいラインナップや私たちが目的としていた社会的関与と共に私たちの目指していたフェスティバルを開催できないことを悲しんでいます」
「開催地としてワトキンス・グレンやヴァーノンを失った時点では中止するよりもいい方法を探していました。ヘッドカウントとコラボレーションすることで、メリウェザー・ポスト・パヴィリオンで小さなフェスティバルを開催し、投票に行くことや気候変動に取り組むNGOのための資金を募ろうとしていたのです」
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