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キッスのジーン・シモンズはドナルド・トランプが第45代アメリカ大統領になったことには驚かなかったとした上で、彼が政治を「永遠に変えてしまった」と語っている。

かつてドナルド・トランプ大統領とテレビ番組『アプレンティス/セレブ たちのビジネスバトル』で共演していたことで知られるジーン・シモンズは現地時間7月9日に英ITVの「グッド・モーニング・ブリテン」に出演して、ドナルド・トランプ政権についてアーノルド・シュワルツェネッガーの過去の政治進出になぞらえて次のように語っている。

「正直に言うと、俺は大統領について考えたことはないんだけどさ、何かをする時には、それに必要な特定のパーソナリティやDNAというものがあると思うんだ」とジーン・シモンズは語っている。

「考えてみると、アーノルド・シュワルツェネッガーはオーストリア出身なわけだけど、彼は名前の発音が難しいのにボディビルの頂点に立って、世界で最も有名な俳優になって、イギリスを上回って経済規模が世界5位のカリフォルニアで知事にもなったわけでさ。もしもアメリカで生まれてさえいれば、彼は大統領になっていたっておかしくはなかったよ」

「政治は永遠に変わってしまったんだ。それを好ましく思うかどうかはあるにせよ、今の大統領が変えてしまったんだ」とジーン・シモンズは語っている。

「俺はこう理解しているんだ」とジーン・シモンズは続けてドナルド・トランプ大統領の刺激的な発言について次のように語っている。「ニューヨークにいるチンピラのようなものだよ。『何見てるんだよ? 俺を見ているのか?』なんて言ってしまえば、政治としては終わりなわけだけどさ。今や彼は、『周りの奴らにどう言われたっていい。俺のことを悪く言ったのか? 今に見てろよ』ということを言っているわけでね」

また、2019年の世界情勢については次のように語っている。「一人の歴史好きとして、それから、かつて(ニューヨークの)スパニッシュ・ハーレムで6年生の教師をしていた者として言うと、かつてないほどいい時代だと思うよ。それは認めるべきだと思う。俺の母親は第二次世界大戦中に強制収容所に入れられていたんだ。それも14歳の時にね。悲しいことに、母親は(去年の)クリスマスの時期に亡くなってしまったよ」

「地球はかつてないほどいい状態にあると思う。気候変動の問題があったり、政治が物議を醸しているのは分かっているけど、世界大戦は勃発していないわけでね。つまり、60年前のロンドンを考えてみてほしいんだ。今は最高の時代だよ。アメリカの失業率だって、50年ぶりに低水準になっているわけでさ。50年だよ? 多くの人が職にありつけているんだ。より多くの人がお金を稼げているんだよ。組合だって力を持っているしね」

ジーン・シモンズは2016年にドナルド・トランプの大統領就任式への出演依頼を「謹んで辞退」したと報じられている。

「TMZ」のリポーターは当時、ジーン・シモンズに対して「ジーン、あなたはドナルド・トランプを支持してロックンロールをやってますよね。就任式で演奏するのですか?」と尋ねており、彼に代わって妻のシャノン・トゥイードと娘のソフィーが即座に何度も「ノー」と答えている。

ビデオの中で、シャノン・トゥイードはジーン・シモンズの両頬をつかみ、彼の口を「ノー」の形にしている。その上で彼は次のように語っている。「みんな乗り越えて、前に進んでいくべきだと思うけどね。彼は俺たちの大統領なんだから。話はそれで終わりだよ」

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