Paul Harries

Photo: Paul Harries

スリップノットのDJであるシド・ウィルソンは来たるニュー・アルバムの進捗を明かしている。

スリップノットは先日、まだタイトルの明かされていないニュー・アルバムを8月9日にリリースすることを発表しており、昨年10月にアルバムからは唯一の楽曲として“All Out Life”が公開されている。新作は2014年発表の『.5:ザ・グレイ・チャプター』以来のアルバムとなっている。

シド・ウィルソンは今回、インスタグラムのストーリーに投稿した動画の中で新作の進捗状況に言及して、今はスタジオで「休んでいるところ」だとした上で、自身のパートの「最後の仕上げ」に取り掛かっていることを明かしている。「そういうわけで、(完成に)近づいてきているよ」とシド・ウィルソンは語っている。

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スリップノットは現在、2004年の『VOL.3 : (ザ・サブリミナル・ ヴァーシズ)』や前作『.5:ザ・グレイ・チャプター』にも参加しているグレッグ・フィデルマンをプロデューサーに迎えてロサンゼルスのスタジオで新作に取り組んでいる。

フロントマンのコリィ・テイラーは先日、ロサンゼルスのラジオ局「95.5 KLOS」でDJのフル・メタル・ジャッキーの番組に出演して、現在公開されている“All Out Life”についてアルバム全体のサウンドを表しているような楽曲ではないと語っている。「正直に言うと、個人的にはアルバムで一番明るい楽曲なんじゃないかって思っているんだ」と彼は語っている。

「つまり、素晴らしい楽曲だと思うし、ヘヴィな楽曲ではあるけど、アルバムが抱えている闇がよく表れているような楽曲ではないということでさ。俺たちは音楽的に、最高にクールなリスクを冒しているんだよ。しばらくの間離れ離れになった悪魔と、久しぶりに遊んでいるような感じかな。そういう言い方をしてみよう。これまでにやってきたあらゆる要素も含まれているけど、これまでで最もヘヴィな要素も入っているんだ」

コリィ・テイラーは今年2月、『デモイン・ レジスター』紙とのインタヴューの中で、“All Out Life”について「自分たちが信じているものに正面から向き合っている」アーティストが他にいないことに触発されて書いた楽曲であることを明かしている。

「人々は間違ったものに対して怒りを抱えすぎていると思うし、本来怒りを向けるべきものに十分な怒りを向けられていないと思うんだ」とコリィ・テイラーは語っている。「(“All Out Life”は)人々に対して、立ち上がって『俺たちは許さない。信仰している宗教や肌の色、支持しているものの違いや、愛の対象の違いを理由とした抑圧は許さない』って声を上げることを促すための楽曲なんだ。誰もできていないわけでさ。自分たちの財産を守ることに必死なんだよ。給料に囚われ過ぎているんだ」

「俺も昔はそういう人間だったんだけどさ。一線を引いて、『いいか? もう俺にやらせることはできないぞ』って言ってしまうようなね」

同じ『デモイン・ レジスター』紙とのインタヴューの中で、コリィ・テイラーは新作について、最終的に離婚に繋がってしまった鬱病との闘いの中で、物質依存に陥ることなく「自分自身を探求しよう」とした過程がアルバムには収められていると語っている。

「俺は与えてばかりで、自分が完全に不安定になってしまっていることに気がついたんだ」とコリィ・テイラーは語っている。「俺の内面にもそれは表れているし、目を見てもらえれば分かると思う。このアルバムではそういう冒険に人々を連れて行こうとしているんだ……鬱になって、薬に頼らないようにした時にはどうなるのかが表れているよ」

スリップノットは先日、今夏北米で複数の大規模公演を行う「ノットフェス・ロードショウ」と題したツアーを行うことが発表されている。

このツアーではヴォルビート、ゴジラ、ベヒーモスがスペシャル・ゲストとして出演することが発表されており、7月から9月にかけて29公演が行われることが発表されている。

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