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トム・ペティの妻と2人の娘たちは彼が残した遺言や未発表の音源をめぐって法廷闘争にあると報じられている。

トム・ペティは2017年の10月に鎮痛剤による不意のオーヴァードーズで悲劇的に亡くなっている。

「TMZ」の報道によれば、トム・ペティの妻であるダナ・ヨーク・ペティは、彼が前妻との間にもうけたアドリアやアナキムという2人の娘と彼の遺産を巡って法廷闘争の最中にあるという。

「TMZ」が入手した文書によれば、ダナ・ヨーク・ペティはトム・ペティの遺産を管理する権利が自身にあると主張している一方で、アドリア・ペティとアナキム・ペティは父親が生前、自分たちも管理者に含めようとしていたと主張しているという。

また、ダナ・ヨーク・ペティは2人の娘についてトム・ペティの元バンドメイトに対して言葉の暴力を振るったとしているほか、自身がトム・ペティの遺産を管理するのを難しくしていると主張しているという。

アドリア・ペティは、トム・ペティの元バンドメイトであるベンモント・テンチやマイク・キャンベルに対して次のようなメールを送ったとされている。「私がこころよく思っていないのは、私の人生すべてがレイプされてしまったということです。軽んじられたのです。父の名誉が傷つけられたのです」

「残念ながら私は男性ではないので、仕事や行動を通じてみなさんからの敬意を獲得することはできないのです」

裁判所に提出された文書によれば、ダナ・ヨーク・ペティはトム・ペティの2人の娘について、彼が25年前にレコーディングした楽曲をリリースすることを妨害しているとも主張しているという。それによれば、ダナ・ヨーク・ペティは彼の代表作である『ワイルドフラワーズ』の25周年を記念したボックスセットにその楽曲を収録しようとしていたといい、100万ドル(約1億1,000万円)のロイヤリティを見込んでいたという。

しかしながら、ダナ・ヨーク・ペティはアドリア・ペティからリリースする時期をめぐって反対に遭い、リリースを妨害されたと主張している。

また、裁判の論点はトム・ペティの故郷であるフロリダ州ゲインズビルにある公園に彼の名前をつけるという計画にも及んでいるという。

報道によれば、地元の担当者がトム・ペティの遺産管理団体に公園の看板のデザインを依頼した際、アドリア・ペティは次のように応じたという。「あなたの名前はペティではありませんし、あなたにはこのようなひどいイメージから遺産を守る背景もありません。恥を知ってください」

アドリア・ペティはその後、遺言検認裁判所に対し、ダナ・ヨーク・ペティが父親の遺書に記されている二つの遺言を無視しているとする請願書を提出したことが報じられている。

アドリア・ペティはその中で、ダナ・ヨーク・ペティがトム・ペティの遺産から「芸術的な資産」の権利のみを取り出して、彼女を含む3人で運営する別会社を設立しようとしていると主張しているという。

ダナ・ヨーク・ペティ、アドリア・ペティ、アナキム・ペティの3者は現時点で訴訟について反応を示していない。

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