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英国レコード産業協会によると、エド・シーラン、ラグンボーン・マン、サム・スミス、ザ・ビートルズのセールスによって、イギリスの2017年の音楽輸出は明るいものとなったという。

今回発表された統計によれば、イギリス人アーティストによる世界市場シェアは12.9%で、これは世界で購入されたアルバムのうち、およそ8枚に1枚がイギリスのアーティストによるものということになる。アデルの『25』がリリースされた2015年の17%には及ばないものの、2016年の数字(12.5%)をわずかに上回っており、これは過去7年間の傾向にほぼ沿ったものとなっている。

この調査は世界における音楽市場上位15カ国のうち11の国で調査したもので、アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フランスなどが含まれている。対象市場の合計は140億ドル(約1兆5310億円)になり、これは全世界の約80%に相当するという。

ヨーロッパでは、イギリスの音楽がすべての音楽消費の5分の1以上(22%)を占めていたという。 アメリカでは12%弱で、およせおアルバム8枚につき1枚の割合、または貿易額で7億4,400万ドル(約809億円)となっている。 カナダは15%で、およそ6枚に1枚がイギリスのアーティストによるものだったという。 オーストラリアでは、イギリスの音楽が音楽購入のほぼ4分の1(24.9%)を占めている。

国際レコード産業連盟の調査によると、2017年に最大のセールスを記録したイギリス人アーティストによる作品はエド・シーランの通算3作目のアルバム『÷(ディバイド)』となっている。ラグンボーン・マンのデビュー・アルバム『ヒューマン』が次いで2位となっており、3位にサム・スミスの『ザ・スリル・オブ・イット・オール』、さらにハリー・スタイルズのデビュー・アルバム、デペッシュ・モードの『スピリット』が続いている。

またトップ10には、ロジャー・ウォーターズとザ・ビートルズもランクインしていると。ザ・ビートルズは『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の50周年記念エディションをリリースしており、これが大きく貢献することになった。

「イギリスのアーティストとその音楽は世界中のファンに刺激を与え続けています」と英国レコード産業協会の代表であるジェフ・テイラーは語っている。 「2017年には、世界で2番目に成功した音楽国家としての地位をさらに強化し、アメリカに次いで他のどの国よりも多くの音楽を輸出しています。国際貿易においてイギリスが新たな道筋を描き始めるにつれて、音楽が国際市場におけるイギリスの名刺代わりとなっていると考えることは呑気な誇張ではありません」

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