スマッシング・パンプキンズのフロントマンであるビリー・コーガンはヘヴィ・メタルが上流階級やヒップスターからいかに見下されているかについての持論を語っている。
ビリー・コーガンはメタリカのドラマーであるラーズ・ウルリッヒが司会を務める「Beats 1」の番組「イッツ・エレクトリック」に出演して、少年期に自身を形成した音楽について語っている。
「俺はメタル・ファンでいることでずっとバカにされてきたんだ。人をおとしめてくるんだよ。妙な階級対立に巻き込まれているわけでね。俺たちのような連中の人となりや存在、俺たちが象徴しているものを批判する奴らは大抵いいバックグラウンドを持っているんだ」とビリー・コーガンは語っている。
「俺たちは必ずしもいい学校に通っていたわけではなかったし、クールな新聞を読む機会もなかったからね。俺からしてみれば、あなたたちのようなバンド(メタリカ)から、自分が教えられている世界とは異なる世界があるということを学んだんだ」
彼は次のように続けている。「そういうわけで、俺はマーシフル・フェイトやメタリカ、テッド・ニュージェントを聴いた時にこう思ったんだ。『ちょっと待てよ、あいつらに教えられているような世界とは違う、俺がいるべき別の世界が存在するんじゃないか』ってね。今日においてだって、メタルが動かしてきた金額を考えると、こんなにも見下されているのかって驚いてしまうほどなわけでね」
「ヒップスターの頭の中にそれが届くなんてことはないわけでね」とビリー・コーガンは語っている。「無為に過ごして、自分がなりたいものを紙に描いたところで、メタリカやスマッシング・パンプキンズの一員にはなれないんだよ。こうしたタイプのバンドというのは、そうした人格の相克みたいなところから生まれたものなんだよ」
ビリー・コーガンは先日、90年代の音楽シーンを高校の「人気コンテスト」になぞらえている。
「もしも全員が同じブラシで磨かれるっていうなら、納得できるんだけどね」とビリー・コーガンは語っている。「けど、一部の人たちには高い身分が与えられて、彼らの犯した罪は赦されるっていうことになるわけでね」
ビリー・コーガンは続けて語っている。「俺が好きじゃなかった高校時代を思い出したよ。要は、もっと巨大な高校に入学して、何百万人もの人たちと何百万ドルの金を使って人気コンテストをしているようなものなんだよ。自分の性格の最高の部分なり最悪な部分だけを取り出して使うっていうね。『俺はこの手法で、自分を破壊槌として使うよ。本当の俺ではないけど、これが俺だっていうふりをしてね』って感じでね」
一方、クラシックなラインナップでの再結成を果たしたスマッシング・パンプキンズは現在、来たるUSツアーやEPのリリースに向けて取り組んでいる。また、ビリー・コーガンは先日、“1979”のミュージック・ビデオ風のハウス・パーティーを7月28日にロサンゼルスで開くことを発表している。
スマッシング・パンプキンズは近日中の新曲のリリースが期待されている。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.