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ラッパーのリル・ピープは死因が確定するまでに1ヶ月以上かかることが明らかになっている。

リル・ピープはアリゾナ州トゥーソンにあるナイトクラブの「ザ・ロック」で予定されていたライヴ前の現地時間11月15日午後9時頃に、自身のツアー・バスの中で死亡しているところを発見されている。享年21歳だった。リル・ピープのマネージャーであるチェイス・オルテガは「この1年間いつかこんな電話があるんじゃないかと思っていた。マザー・ファック」とツイートしている。

アリゾナ州ピマ郡の検視局は現地時間11月16日に、ラッパーのリル・ピープの包括的な検視の結果が確定するまで1ヶ月以上がかかると述べている。検視局長のグレゴリー・ヘスは声明の中で死因が最終的に確定するまで「6週間から8週間」かかると している。検視の結果は薬物検査が完了する際に明らかになるという。

「ピマ郡検視局は薬物検査の契約を独立した関連検査所と交わしています」とグレゴリー・ヘスは述べている。「包括的な薬物検査は、検査の結果や試験所の大きさに応じて、数週間かかる可能性があるのです」

AP通信によれば、トゥーソン警察は抗不安薬であるザナックスの過剰摂取を原因に挙げているという。リル・ピープは数々の感情を揺さぶる曲によって一躍有名になっており、曲の中で頻繁に薬物使用や鬱、自殺について言及している。リル・ピープは120万人のフォロワーに向けての一連のインスタグラムの投稿の中で、そういった問題に死に至るまで立ち向かっていた。リル・ピープは今年9月にデビュー・アルバム『カム・オーヴァー・ホエン・ユー・ソバー Pt.1』をリリースしている。

リル・ピープ同様にロックから大きな影響を受けているラッパーのポスト・マーロンは次のように綴っている。「君と知り合ってから短い間だったけど、君は僕にとって素晴らしい友人で素晴らしい人物だった。君の音楽は世界を変えて、それが覆ることはない。愛している、親友よ。永遠に」

https://twitter.com/marshmellomusic/status/931040657308651520

一方、 DJのマシュメロは先週にリル・ピープとコラボレーションについて話し合いをしていたと報じられている。「僕はまだ信じることができない。僕たちは先週一緒に曲に取り組もうと話し合ったばかりなのに、君が今はいないなんて。惜しむことになるだろうね、安らかに@Lilpeep」とマシュメロは綴っている。「ピープは本当に素敵な人物だった。彼と一緒にいることも、その音楽も、僕たちが一緒に作る予定だった曲のアイデアとかツアーについて語り合うことも、とても素晴らしかった。みんなが君を惜しむだろうね」

ディプロもまた追悼の意を表している。「ピープはずっと多くのやるべきことを抱えていて、彼はいつも僕を刺激してくれた」とディプロは綴っている一方「Beat 1」のDJであるゼイン・ロウも次のようにツイートしている。「若すぎる。悲しすぎるよ」

ブリンク182のドラマーであるトラヴィス・バーカーも追悼の意を表しており、リル・ピープの悲報を受けて、リル・ヨッティーやタイ・ダラー・サインらもまたそれに続いている。

https://twitter.com/travisbarker/status/931058294495444993

リル・Bはリル・ピープとの思い出を次のように綴って共有している。「リルピープが僕に、音楽業界での女性などへの性的虐待に反対してるって言っていたのを思い出したよ……僕は彼の考えていたことを推し進めていきたいと思う。ありがとう」

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