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ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーがデペッシュ・モードへの愛を綴ったテキストが公開されている。

デペッシュ・モードは現在オフィシャルのフェイスブックを毎日日替わりでファンに運営してもらう試みを行っており、その担当となったプロ・スケーターのトニー・ホークは、トレント・レズナーに何か提供してもらえないか、依頼してみたところ、Eメールを受け取ったという。

トレント・レズナーはその中で、デペッシュ・モードが1986年に発表した通算5作目となるアルバム『ブラック・セレブレーション』のツアーについて振り返っている。

その全文訳は以下の通り。

「あれは86年の夏だった。俺は大学を退学して、地元の音楽シーンで自分の道を見つけようと、クリーヴランドで暮らしていた。人生においてどこへ向かいたいかは分かっていたけれど、そこへと辿り着く方法が分からなかった。友人の一団と俺は『ブラック・セレブレーション』のツアーを観に、ブロッサム・ミュージック・センターに車を走らせた。デペッシュ・モードはお気に入りのバンドの一つだし、『ブラック・セレブレーション』は彼らへの愛を新しいレベルに引き上げたアルバムだった。

長年にわたって何度もあの夜のことについて考えた。完璧な夏の夜で、まさに自分がいるべき場所にいた。その音楽、エネルギー、観客、繋がり……それはスピリチュアルで、本当に魔法のような体験だった。あの公演には感謝してるし、恐縮してるし、エネルギーをもらったし、ずっと考えてるし、音楽がどれだけパワフルで、革命的なものかという点で畏怖を抱いてるんだ。そして、最終的に『プリティ・ヘイト・マシーン』になる音楽を俺は書き始めたんだ。

何度も、特にあの会場のような場所で演奏する時は、ステージにいる間にあのライヴのことについて考えるんだ。そして、観客の中の誰かが完璧な夏の夜のなか、ずっと昔にデペッシュ・モードが俺に感じさせてくれたものを感じてくれてないかと願うんだよ」

一方、トニー・ホークも自身のスケートをデペッシュ・モードの“Never Let Me Down”に乗せた映像を公開している。

デペッシュ・モードは先日、ストックホルム公演でデヴィッド・ボウイの名曲“Heroes”のカヴァーを披露している。

デペッシュ・モードは大規模なツアー「グローバル・スピリット」ツアーの初日となったストックホルムのフレンズ・アリーナの公演で、最新作『スピリット』の楽曲のほか、自身の名曲群を披露している。

アンコールでバンドは“Somebody”、“I Feel You”、“Personal Jesus”といった楽曲に加え、デヴィッド・ボウイが1977年に発表した楽曲“Heroes”をカヴァーしている。

観客が撮影したその模様はこちらから。

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