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ジェラルド・ウェイは昨年末に自身のウェブサイトでメッセージを公開し、「風変わりな」ニュー・アルバムに取り組むのを心待ちにしていることを明らかにしたほか、昨年末に亡くなったジョージ・マイケルとキャリー・フィッシャーの追悼の意を表している。

元マイ・ケミカル・ロマンスのフロントマンであり、現在はソロ活動と並んでコミック作家としても名を馳せているジェラルド・ウェイは、自身のウェブサイトで2016年を振り返るとともにニュー・アルバムを2017年に発表する可能性を示唆している。

「常に曲を書いてるんだ。そういう意味では恵まれてるね。いつだってアイデアだったり、僕を駆り立てるものがあるということだからね。そこから伝えたいことを見出すのに時間がかかることもあるけどさ。リリースまでに期間が空いてしまってるのはそのせいなんだ。これから自分たちが積み上げてきたアイデアを具現化させてレコーディング・スタジオに持ち込むんだ。それほど重労働にはならないよ。スタジオは既に完璧だからね。ドラムの素晴らしい音色が教会の天井まで響き渡るんだ。秘密のエコールームだね。そこで本当に風変わりなものを作るのが楽しみなんだ。なかなか見つからないようなダイアの原石を採掘するのさ」

ジェラルド・ウェイは次のように続けている。「新年を迎えるにあたって音楽とコミックスに重点を置くつもりだよ。現段階で『ヤング・アニマル』(※DCコミックスで連載しているジェラルド・ウェイが原作を手掛けるコミックス)は軌道に乗ってるし(モリーとジェイミーのハードワーク、ダンとジムのサポートのおかげでね)、それもあって音楽を作る余裕が生まれてるんだ。その余裕が結局コミックスに向いちゃう可能性もあるけどね」

ジェラルド・ウェイは年末に亡くなった故人についても言及している。「キャリー・フィッシャー。モーニング・コールのような知らせだった。自分の殻に閉じこもりたくなった瞬間がまた来たかって感じさ。他の多くの人たちと同じように、当然僕も彼女の俳優としての仕事のファンだったんだ。幼少期に多大な影響を受けたよね。でも、常に心から尊敬していたのは、精神疾患サポートのための活動だとか、セレブや映画産業に対する歯に衣着せぬ物言いだとか、薬物依存の経験をオープンに語ってくれていたところだったんだ」

「彼女に感化されて、僕は自分の精神疾患について語る扉を開けられたんだ。最近までレーベルだって健全だとは思えなかったわけだしね。誰かの課題を達成するための道具みたいに扱かわれるっていう意味でね。でも、たまにはそんなものも受け入れられるようになったんだ。とても解放的になれるものを見つけると、亡霊から離れる力を与えてくれるんだよ。本当に彼女を惜しむことになるだろうね」

ジェラルド・ウェイはさらにこう続けている。「そして、ジョージ・マイケル。轟くような歌声に素晴らしい才能。そして穏やかで慈悲深い人だった。公衆の目のなかで何年にもわたって彼が苦しんでいるのを見るのは辛いものがあったよ。今ではみんなにもそれが言えると思うんだ。誰だって常に公衆の目に晒されているわけでね。彼にはあらゆる面で刺激を受けた。あまりにも多くの才能を持った素晴らしい人々を失う年になった。すべての亡くなった人々にお悔やみを」

元マイ・ケミカル・ロマンスのギタリストであるレイ・トロは先日、『NME』に対して噂されるバンドの再結成について語り、解散以後はメンバー同士の関係性は疎遠になってしまったと明かしている。

「時々、メンバー全員とも一緒に音楽を作っていたことを懐かしく思ってるんじゃないかって思うんだ。けど、同時に僕たちはそれぞれの進行中のプロジェクトに専念してるわけでさ」とレイ・トロは語っている。「僕にとって、自分のアルバムを出せたのって大きな一歩なんだよ。来年はツアーにも出ようと計画してるんだ。フランク(・アイエロ)は自分のプロジェクトで忙しいし、マイキー(・ウェイ)もアルバムを出したばかりだし、ジェラルドはコミックスに取り掛かってるだろ。だから、今は個々人がそれぞれ取り組んでいることに集中してるんだと思うよ」

ジェラルド・ウェイは、マイ・ケミカル・ロマンスが2013年に解散した後、2014年にソロ・デビュー・アルバム『ヘジタント・エイリアン』をリリースしている。

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