ザ・ストロークスのフロントマンであるジュリアン・カサブランカスは、政府の頽廃と民主主義について文化評論家のヘンリー・ジルーと話し合う動画を公開している。
ジュリアン・カサブランカスはヘンリー・ジルーとの対談を撮影して、自身のレーベルであるカルト・レコードのウェブサイトに立ち上げた「政治」セクションで公開している。2人は、銀行や企業が政府に及ぼしている影響、人を欺くようなジャーナリズム、そして民主主義の課題などを含む幅広い話題について語っている。
ここ数年、ザ・ストロークスのフロントマンであるジュリアン・カサブランカスは、自身の政治的意見について多くを語るようになってきている。彼がザ・ヴォイズとリリースした2014年のアルバムでは、資本主義の崩壊と警察による残忍な行為を批判しており、またザ・ストロークスの最新EP『パスト・プレゼント・フューチャー』では、ウォール・ストリートを批判している。さらにジュリアン・カサブランカスは過去のインタヴューにおいて、ノーム・チョムスキーやクリス・ヘッジズのような著者の作品を読むことについても語っている。
公開された動画はこちらから。
ヘンリー・ジルーとの会話の中でジュリアン・カサブランカスは、自身の政治への目覚めについて次のように語っている。「俺はこんなふうに考えて、育ってきたんだ。『民主主義は、俺たちは、すべての問題を解決した。つまりそれらはみんな過去の問題であって、俺たちはそれを解決したんだ』ってね。率直に言って、そうじゃないってことに向き合うのは難しかったよ。落ち込んだよね……。自分が理解しているかどうかにかかわらず、大変な問題はまだ続いているということが課題なんだ」
ジュリアン・カサブランカスは米『ローリング・ストーン』誌に対して、この動画が教育的なものになるようにしたとも語っている。
「真実だと思うことへの痛切な心情というものを人に伝えるための手助けだ必要だと個人的には思ってるんだよね。あるいは、違った言説を提示することを手助けする必要があると感じてるんだ。だって、極めて頻繁にそういうものって伏せられてしまうわけだからさ」
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