ロンドンのクラブのファブリックが地元のイズリントンの地方議会が営業停止命令を出したのを受け、閉店する見込みとなっている。
現地時間9月6日に7時間に及ぶ会議が行われたが、イズリントン議会は次のような決定を下している。「経営側がコントロールすることのできないドラッグ文化がこのクラブには存在しています」
1999年にオープンしたファブリックは、議会の決定に変更を求める猶予も与えられたという。ファブリックの運営組織であるナイト・タイム・インダストリーズの会長のアラン・ミラーは変更を求めるつもりだと語っており、彼は「これが最終的決定ではない」としている。
閉店は250人のスタッフが職を失うことを意味し、15万人近くの人々がイズリントン議会にファブリックの営業を存続させるよう署名しているにもかかわらず、このような事態となっている。
アラン・ミラーは続けて、今回の決定を覆すために資金を集める「ファイト・フォー・ファブリック」と題したファンドを始める予定だと語っている。
ロンドンの新市長であるサディク・カーンは、議員と警察に対してロンドンのナイトライフについてあまり検閲しないよう求めていたが、それにもかかわらず今回の決定が下されている。サディク・カーンは、ファブリックのようなナイトクラブの閉店をめぐっては「常識的な解決法」を求めていると語っていた。
今年、9週間のうちに19歳の来場客が2人、ドラッグによって亡くなったのを受けて、ファブリックは8月に自主的に営業を停止していたが、今回の決定はそれに続くものとなっている。
会議のなかでファブリックのオーナーは、多くの来場客がファブリックの入場口でのドラッグ検査が非常に厳格なものだと考えていることを示すトリップ・アドバイザーのレヴューを含む証拠を提出していた。
今回の決定を受けてフォー・テットは次のようにツイートしている。「ファブリックについては純粋に悲しいね。ロンドンはまさに今、没落しつつあるんだ」
ニック・グリムシャウも次のようにツイートしている。「ファブリックの閉店はロンドンの若者にとって本当に打撃だよ。この街の名物なのにね」
Pure sadness about Fabric. London is being ruined right now.
— Four Tet (@FourTet) September 7, 2016
Fabric closing is a real blow for the youth of London. An institution!
— nick grimshaw (@grimmers) September 7, 2016
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