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ジ・エナミーが解散を発表し、その原因として「メデイア、ラジオ、そして健康問題」を挙げている。

ジ・エネミーは、2007年発表のデビュー・アルバム『ウィル・リヴ・アンド・ダイ・イン・ジーズ・タウンズ』が全英チャートで1位を獲得して世に知られる前は、オアシス、ザ・フラテリス 、カサビアン、ザ・パディントンズ、アッシュ、マニック・ストリート・プリーチャーズ、ステレオフォニックスの前座を務めていた。

これまで4枚のアルバムをリリースしており、2015年の『イッツ・オートマティック』がバンドの最後のアルバムとなっている。ジ・エネミーは、根強いファンの支持があるにもかかわらず、メディアでの人気が落ちていることに悩まされていたことを明かしている。

ジ・エナミーのフェイスブックでトム・クラークは声明を発表している。全文訳は以下の通り。

「とても心が沈んだ気持ちでこれを書いています。10年前の2006年、親友2人と僕はリハーサル・ルームに入り、ジ・エナミーが誕生しました。10年間で4枚のアルバムを作り、世界中でツアーを成功させました。たくさんの理由により、2016年に発表するツアーの日程が、少なくとも予測できるほど近い将来としては、ジ・エナミーとしてステージに立つ最後の時になります。

この10年間でいろんなことがありました。ラジオは変わりました。この頃は間違いなくバンドがかかる場が減っています。かつては6枚目のアルバムで大ブレイクできたバンドがいても、今となってはラジオやメディアは3枚目で飽きてしまって、ほとんど取り上げなくなってしまいました。僕たちの最後のアルバムは、僕にとっては一番文句のつけようがないもので、本当に僕らの最高傑作でした。でも、ラジオやメディアは、このアルバムを取り上げる場所を見つけてはくれませんでした。熱心で忠実な観客の揺るぎないチケットの高い売り上げがあったにもかかわらず。悲しいことに、アルバムの資金を調達して発売するのは、ラジオによるサポートと露出なしではできないことなのです。このことに苛立ちと同じくらい悲しみを感じています。これが一番の理由ではありますが、これだけではないということも言っておかなければなりません。僕自身の健康問題と、僕らのうちの一人が父親になるということも理由となっています。

10年間、4枚のアルバム、100万枚を超えるレコードの売り上げ、そして数え切れないほどのソールド・アウトとなったツアー、こういったことは、オルタナティヴ・インディ・バンドにとっては決してみすぼらしいものではないのかもしれません。でも、僕としてはこうした数字が自分を誇らしく思わせてくれるわけではないのです。僕が誇りに思えるのはファンです。ファンがこのバンドを走らせ、この10年の長い旅に情熱を与えてくれました。ずっとみんなを愛してきたし、これからもそれは変わりません。僕が何もないかもしれないと思った時に、頑張らせてくれたのはみんなでした。ジ・エナミーのファンのみんな、みんなのことが大好きです。

これからのツアーで僕たちが最後の数回のステージに立っている間、僕らやバンドやファンを形作ってくれたこの10年間の束の間の最後の瞬間を大切にしようと思っています。僕らは、自分たちが何を共有できるか、分かっています。ライヴに来て、ハートを持ってきて、肺を持ってきて、僕らの曲と共に去ろう。その曲を街に流して、生活に溶け込ませて、僕らのために永遠に生き続けさせてほしい。

6日間の日程はすぐに発表になります。ライヴで会おう。

トム」

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