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U2のフロントマンであるボノはエド・シーランと“Yours Eternally”でコラボレーションした時に「政治的なことには関わりたくない」姿勢を示していたと語っている。
エド・シーランは自身の「ループ」ツアーでサポート・アクトを務めていたマックルモアが「フリー・パレスチナ(パレスチナを解放せよ)」と発言したことでツアーから外されたことを受けて、議論を呼ぶこととなっている。
ニューイングランド・ペイトリオッツとジレット・スタジアムのオーナーであるロバート・クラフトはその発言について「ユダヤ人コミュニティにとって極めて傷つけるものであった」として、P!nkやイスラエル・アメリカン・カウンシルと共にマックルモアをツアーから外すことを求めている。
マックルモアがツアーから外されたことを受けて、他のサポート・アクトやミュージシャンはツアーを辞退しており、エド・シーランはフィラデルフィア公演でツアーに復帰した際「過ちを犯した」として謝罪している。
マックルモアがツアーから外された件についてエド・シーランは声明を発表しており、ツアーから外す決定には「関与していない」として、「イスラエルとパレスチナの紛争には愕然としている」と述べ、「双方にもたらされている苦しみや痛み」を「悲劇」と評している。
「公の場で発言しないからといって、意見を持っていないわけでも、関心がないわけでもありません」とエド・シーランは述べている。「私のライヴに来る人たちは政治的な議論の場を求めているわけではありません……私は自分の名声やプラットフォームを、安全で安らげる場所として使うことを選び、外交的な姿勢を保ち、対話を閉ざすのではなく開かれたものにしようとしているのです」
今回、ボノはエド・シーランと“Yours Eternally”でコラボレーションした時にエド・シーランが同様の姿勢を示していたことを明かしている。
“Yours Eternally”は今年リリースされたEP『デイズ・オブ・アッシュ』に収録されている楽曲で、ウクライナのアーティストでありながら兵士となったタラス・トポリアが参加しており、ロシアとの戦争の渦中にあるウクライナの兵士の視点から書かれた曲となっている。
「エド・シーランやマックルモアの件について言えば、今起きている状況を個人の問題にすべきではないと思う」とボノは英『ローリング・ストーン』誌のインタヴューで語っている。「ブライアン・イーノが今日言っていたんだけど、ポップスターというのは巨大な力や宗教、政治といった大海原を泳ぐ小さな魚のようなものなんだ。だから、エド・シーランやマックルモア、あの意見については深入りしたくないんだよね」
ボノはエド・シーランと“Yours Eternally”でコラボレーションした際に、彼が「僕を政治に巻き込もうってわけじゃないよね?」と言っていたと語っている。
「私は『この兵士に着想を得たんだけど、彼が君のことを好きだと言っていてね。それで、君はこの曲に参加しているんだよ』と言ったんだ」とボノは語り、エド・シーランが「ああ、でも自分の活動を自由に保っておきたいんだ」と語っていたと述べている。
「人に無理強いはできないからね」とボノが締めくくると、ラリー・マレン・ジュニアも同意して、次のように語っている。「アーティストは関与するかどうかを選べるし、関わるか否かを決める権利がある……自分たちがどう感じようと、それを批判するのは僕らの仕事じゃない」
「複雑な問題だよ」とラリー・マレン・ジュニアは続け、U2は誰もが独自のスタンスをとる権利を尊重しているものの、ビリオネアが言論の自由を抑圧する力を持つことについては一線を画すと述べている。
「プロモーターやビリオネアのオーナーが、ステージ上での発言や行動に影響力を行使し得るという点については、僕らの考えは明確だよ」とラリー・マレン・ジュニアは語っている。「この件については話し合ったんだけど、もしその理屈をU2に当てはめるなら、“Sunday, Bloody Sunday”の時点で活動を続けられなくなっていただろうからね」
U2は“Yours Eternally”をリリースした際、それに合わせてドキュメンタリー映像も公開しており、ウクライナ人の撮影監督・映画作家イリヤ・ミハイルスが監督を務めたこの作品は、戦争の最前線で戦う兵士たちの日常を捉えたものとなっている。
監督のイリヤ・ミハイルスは次のように語っている。「4年間にわたりウクライナはロシアの全面侵攻に抵抗してきました。ハルティヤ部隊の兵士たちは、侵攻するロシア軍から祖国を守るために日々の軍事作戦を遂行する数十万のウクライナ人です」
「この短編フィルム、そして今後公開される完全版ドキュメンタリーでは、この素晴らしい男女の胸に脈打つ人間の心と、この地球上で最も神聖なものである自由のための日々の苦闘と犠牲を映し出そうとしています」
『デイズ・オブ・アッシュ』は全6曲を収録した作品で、ボノは「『デイズ・オブ・アッシュ』の曲は、今年後半にリリース予定のアルバム収録曲とは雰囲気もテーマも大きく異なっている。これらは、世に出るのを待ってはいられない衝動から生まれた、反抗と失意、そして嘆きの楽曲だ」と語っている。
エド・シーランは以前はウクライナを支持することを表明しており、チャリティ・コンサートへの出演を呼びかけたウクライナのバンドに応え、彼らとコラボレーションして楽曲“2Step”の新ヴァージョンを制作している。
また、エド・シーランはロバート・クラフトが所有するジレット・スタジアムで予定されていた公演が「悪天候の注意報」を受けて中止となっている。
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