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エド・シーランはロンドンの高等裁判所で行われた“Shape Of You”の盗作をめぐる裁判においてニーナ・シモンの“Feeling Good”とブラックストリートの“No Diggity”を歌っている。

エド・シーランはサミ・スウィッチ名義で2015年に発表された楽曲“Oh Why”から「oh I, oh I, oh I」のフックを盗作したという訴えを否定している。エド・シーランは2016年10月に“Shape Of You”を書く前に“Oh Why”を聴いたという説も否定している。

2018年7月にサミ・チョークリとロス・オドノヒューが「著作権侵害と侵害に伴う損害」を申し立ててから約2000万ポンド(約30億円)とも見られている“Shape Of You”のロイヤリティは凍結されている。

BBCの報道によれば、エド・シーランはポップ・ミュージックにおいて「oh I」を使ったメロディーが一般的なものであることを示すためにニーナ・シモンの“Feeling Good”とブラックストリートの“No Diggity”を歌ったという。「これをすべて同じキーにしたら、同じサウンドになるでしょう」と彼は主張している。

サミ・チョークリとロス・オドノヒューの弁護士は裁判で“Shape Of You”のレコーディング音源を再生して、エド・シーランが「ちょっと際どい」から「oh I」のメロディーを変える必要があると言っていることを示唆している。

「“No Diggity”に似すぎているかなと思ったんです」とエド・シーランはその返答で語っている。「それで変えるべきだと言いました」

“Shape Of You”のメロディーは“Oh Why”に似ていると思うかと訊かれて、エド・シーランは次のように答えている。「基本的にはそう思います。どちらもマイナーのペンタトニック・スケールで、母音が入っています」しかし、エド・シーランは“Oh Why”を聴いて「oh I」というフレーズが出てきたわけではないと否定している。

“Oh Why”というフレーズを思いついたのは誰かと訊かれて、エド・シーランは共作者のスティーヴ・マックとジョニー・マクダイドとのコラボレーションだと述べている。

サミ・チョークリとロス・オドノヒューの弁護士であるアンドリュー・サトクリフが「3人でメロディーの芽を作ることはできないですよね」と言うと、エド・シーランは「3人でメロディーを作れないのはなぜですか?」と応じている。

法廷では“Shape Of You”の最初のバージョンがビル・ウィザーズの“Grandma’s Hands”やTLCの“No Scrubs”に似ていることから手を加えることになったことも語られている。

エド・シーランは“No Scrubs”のソングライターに許可を求めようとしたが、“Shape Of You”がリリースされる前に返事が来なかったことにも触れている。後にTLCのソングライターはクレジットに加えられている。

「あなたのアプローチはそれを使って、手を加えて、大金を稼ぐことですよね?」とアンドリュー・サトクリフが尋ねると、エド・シーランはそれを否定して、「音楽学者が検証して、類似性を発見したので、その類似性に手を加えたのです」と語っている。

裁判でエド・シーランはザ・ナショナルのアーロン・デスナーと25曲を書いたことを明かし、1週間のうちに終えたと語っている。

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