
Photo: GETTY
サム・スミスは“Stay With Me”のソングライティング・クレジットを巡って争っていた時にトム・ペティからもらった手紙に返事をしなかったことを後悔していると語っている。
サム・スミスはアンソニー・メイソンのポッドキャストに出演して、ソングライティング・クレジットを巡る争いについて振り返っており、“Stay With Me”をリリースする前にトム・ペティの“I Won’t Back Down”を聴いたことはなかったと改めて語っている。
1989年発表の“I Won’t Back Down”の出版社が両曲のコーラスの類似性についてサム・スミス側のチームに連絡を取ったことを受けて、2015年にトム・ペティとジェフ・リンは“Stay With Me”のソングライターに追加されることとなっている。
当時、サム・スミスの担当者はその類似性を「完全な偶然」と説明し、最終的に当事者間で円満な合意に至っている。
「理解してもらいたいのはロンドンの地下室で“Stay With Me”を書いた時にそれまで“I Won’t Back Down”を聴いたことがなかったんだ」とサム・スミスは語っている。
「実のところ、悔やんでいるよ。正直に言うと、若い頃は男性の曲を聴かなかったんだ。聴いていたのはスティーヴィー・ワンダーとジョージ・マイケルくらいで、若かったからディーヴァが大好きだったんだ。あとはガール・ポップだね。だから、聴いたことがなかったんだ」
サム・スミスは“Stay With Me”がグラミー賞で最優秀レコード賞や最優秀楽曲賞など4部門を受賞する直前にトム・ペティから手紙をもらったことを明かしている。
「グラミー賞授賞式の前夜に彼から手紙が届いて、私の部屋に届けられたんだ」とサム・スミスは振り返っている。「それを読んだ時はすごく腹を立ててしまったんだ」
トム・ペティは「ピアノの音数には限りがある」と書いていたとのことで、サム・スミスはそれに腹を立てることになったという。「自分としては『分かっているなら、なんでこんなことになっているの?』と思ったんだ」
「今だったら歳も取って、その理由も分かる。彼だけの問題ではなかったことも理解できるよ」とサム・スミスは続けている。「きっと『君のことは見ているし、今君がどんな状況にいるかも理解している。こんなことになってしまって気の毒に思っているよ』と伝えたかったんだと思う」
「実際、彼はすごく素敵で、やさしい人だったんだろうね。返事をしなかったことを深く後悔しているよ。返事を出すことはなかったんだ。自分は22歳の生意気なクィアの若者だった。でも、絶対に返事を出すべきだったんだ」
2015年に合意が成立した際、トム・ペティは声明を発表しており、サム・スミスに対して「わだかまりは一切ない」と強調するとともに、この類似性は「音楽的な偶然」によるものだと述べている。
「長年曲作りをしてきた経験から言えば、こうしたことは起こり得るものだ」とトム・ペティは述べている。「サム・スミス側の人々は我々の置かれた状況をよく理解してくれていて、難なく合意に至ることになった。『訴訟』という言葉が口に出ることさえなかったし、そもそも私もそのつもりはなかったんだ」
トム・ペティは2017年10月に享年66歳で亡くなっている。
一方、サム・スミスは通算5作目となるニュー・アルバム『ヘイゼル・アイズ』を8月21日にリリースしている。
12曲が収録されたアルバム『ヘイゼル・アイズ』の多くはニューヨークで制作され、ファイストや、ヨーコ・オノ、ダミアン・ライスらとの仕事でも知られるマルチ・インストゥルメンタリスト/作曲家のシャザード・イズマイリーなどが参加している。
アルバムについてサム・スミスは次のように語っている。「このアルバムは私にとってものすごく特別なレコードです。素晴らしい親しい友人たちというごく少人数のグループと共に、3年以上の歳月をかけて曲を書いてきました」
「このアルバムは本当にパーソナルで、制作を通じて、またプロデューサーとして関わり、最初から最後までこの作品と歩みを共にし、あらゆる局面で自分自身を追い込む中で、アーティストとしてより深みが増したと思います。このアルバム、そしてこの音楽はものすごくロマンチックなものです。このアルバムを作りながら、人生における多くのことを学び、そのすべてを音楽を通して記録しました」
Copyright © 2026 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.



