Photo: Andreas Neumann

クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジはランスのパリにある地下納骨堂のカタコンブ・ド・パリで行ったライヴを収録した映像作品『アライヴ・イン・ザ・カタコンブ』の配信が開始されている。

クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジは昨年7月にカタコンブ・ド・パリで観客のいないアコースティック・コンサートを史上初めて行っている。このパフォーマンスは昨年行われたことが発表されており、将来的なリリースが見込まれていた。

トレイラー映像はこちらから。

クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジはこのパフォーマンス映像が6月5日にダウンロード/ストリーミングでリリースされている。本作はこれまでに観たことのないバンドの姿を捉え、型破りな会場に合わせたキャリア全体に及ぶセットリストを特徴としているという。

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パリの地下に広がる全長320kmの採石場に作られたカタコンブ・ド・パリは18世紀に埋葬された数百万体の人骨でできており、その骨格がほぼ露出したこととなっている。

ここでパフォーマンスを行うというアイディアはジョシュ・ホーミが20年前に思いついたものだが、これまでどのアーティストに対してもこの場所でパフォーマンスをする許可が下りたことはなかった。昨年、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジは一度限りの例外として実現するに至っている。

参加メンバーはジョシュ・ホーミ、トロイ・ヴァン・リューウェン、マイケル・シューマン、ディーン・フェルティタ、ジョン・セオドアのほか、3人編成のストリングス・セクションも参加しており、鎖や箸など即席のパーカッションも使われている。観客は一切いなかったが、数百万の人骨に囲まれている環境で、ジョシュ・ホーミは「これまででも最大のオーディエンス」と評している。

先週、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジはカタコンブ・ド・パリの納骨堂と骸骨による短い動画を公開して、本作のリリースを予告していた。映像は洞窟の暗闇の中を歩くジョシュ・ホーミの姿で締めくくられていた。

「取り憑かれることがあるとしたら、数百万人の死者に囲まれた場所だろう」とジョシュ・ホーミは語っている。「人生でこんなにも受け入れられていると感じたことはなかった。私たちは研ぎ澄まされることになった。それは場所が研ぎ澄まされているからだ。それゆえ音楽も研ぎ澄まされ、言葉も研ぎ澄まされる」

「そんなところでロックをしようなんてバカげているだろう。すべての決断はあの空間によってなされたんだ。あの空間がすべてを決定づけ、担っていた。あの場所に身をおいて命じられたことをやっただけだ」

カタコンブ・ド・パリのエレーヌ・フルミニューは次のように述べている。「カタコンブ・ド・パリは想像力にとって肥沃な場所です。アーティストがこの世界観を手にして、感性に富んだ解釈を行うことは私たちにとっても重要なことです」

「地下に降りて、死について考察することに向き合うことは深く強烈な体験になります。ジョシュ・ホーミはこの場所の可能性を身体と魂で感じているように見えました。カタコンブの静寂の繊細な使い方に顕著なように、この記録は神秘、歴史、内省を見事に反映したものとなっています」

ラ・ブロゴテークがプロデュースし、トーマス・ラメスが監督した本作は6月7日までに購入すると舞台裏映像が追加でダウンロードできるようになっている。

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