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2013年にコンサートのバックステージで不適切に触れられたと痴漢行為で元ラジオ・パーソナリティのデイヴィッド・ミュラーを訴えていたテイラー・スウィフトだが、この元ラジオ・パーソナリティからさらに名誉毀損で訴えられ、訴訟合戦となっている。

テイラー・スウィフトは、かつてアメリカのラジオ番組でパーソナリティを務めていたデイヴィッド・ミュラーが、コンサートの前に行われたミート・アンド・グリートのイベントで彼女に痴漢行為を行ったとして対抗訴訟を起こしていた。

2月25日に提出された修正訴状では、デイヴィッド・ミュラーは名誉棄損の訴えを2件追加しており、そのなかでテイラー・スウィフトの訴えは不当で、これにより彼の評判やキャリア、コミュニティでの立ち位置が毀損されたと訴えている。米コロラド州デンバーのラジオ局「KYGO-FM」のパーソナリティだったデイヴィッド・ミュラーは、昨年9月にテイラー・スウィフトを相手取って訴訟を起こしており、彼は「スウィフトのスカートを手でめくり上げ、お尻に触った」と濡れ衣を着せられた、と訴えていた。

『ハリウッド・リポーター』誌によると、「会社の主催しているVIP待遇でのバックステージのミート・アンド・グリートの最中に、自分のガールフレンドを同伴して、テイラー氏お抱えのカメラマンと鍛え上げられたガードマンの目前で、ミュラー氏がスウィフト氏のスカートをめくってお尻を掴んだという主張はナンセンスだ」とミュラー氏の弁護士であるM・ガブリエル・マクファーランド氏は修正訴状で訴えている。

2015年10月、テイラー・スウィフトは脅迫と暴行の罪で反訴しており、彼女に対して「行われた性的な接触という紛れもない事実」から生じた損害を賠償するよう請求している。

この事件は2013年6月2日、デンバーのペプシ・センターで行われたテイラー・スウィフトのコンサートの前に起きたとされている。この訴えによってデイヴィッド・ミュラーはラジオ・パーソナリティの職を解雇になっている。彼はこの訴えを否定して、人違いであることを示唆しているが、テイラー・スウィフトの反論では、彼の犯行を示す証拠が彼の同僚から提供されていると主張している。

テイラー・スウィフトが起こしていた反訴では、「ミュラーは『人違い』だと新たに主張しており、これによりKYGO-FMからの解雇が不当であると訴えているが、もっともらしい口実に過ぎない。スウィフト氏は反抗を起こした人物が誰であるかを確実に理解しており、それはミュラーだ」と主張している。

テイラー・スウィフトは陪審員裁判を希望しており、この裁判で得た金銭は「性的暴力や個人の尊厳を無視するような目にあっている女性たちを守るために捧げる」慈善活動に寄付したいと主張している。

勤続20年のラジオ・パーソナリティだったデイヴィッド・ミュラーは、KYGO-FMの朝のラジオ番組「ライノ・アンド・ジャクソン」で「ジャクソン」の名前で活動しており、年収は15万ドル(約1700万円)だったという。

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