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アイアン・メイデンのフロントマンであるブルース・ディッキンソンはバッキング・トラックを使って「ディズニーランド・メイデン」をやるぐらいならライヴを止めると語っている。
アイアン・メイデンは5月から「ラン・フォー・ユア・ライヴス」と題したUK&ヨーロッパ・ツアーに乗り出すことが決定しており、今回のツアーは結成50周年を記念したもので、セットリストは最初の9枚のアルバムで構成される。
ツアーは5月のブダペスト公演から始まり、6月にはバーミンガム、マンチェスター、ダブリン、ロンドン、グラスゴーで公演が行われる。
今回、ブルース・ディッキンソンは『クラシック・ロック』誌のインタヴューでライヴを盛り上げるためにバッキング・トラックを使う傾向が増えていることに触れ、アイアン・メイデンがその道を辿ることはないと断言している。
ブルース・ディッキンソンはバッキング・トラックに屈するぐらいなら「勇退してみせる」と語っている。「バッキング・トラックやちょっとしたトリックを使って、ディズニーランド・メイデンになるなんて受け入れないね。アイアン・メイデンは100%本物で、獰猛でなければならないんだ」
「ついこの間も大ファンの男性が『アイアン・メイデンが今もやっているのを観られるのは最高だよ』と言ってくれて、『ああ、俺たちは本気でやっているからな』と言ったんだけどさ。俺たちは落としたりしていない。その人も『今は多くのバンドがバッキング・トラックを使っているだろ』と言ってたんだけど、『俺たちは絶対にない』と言ってやったよ」
「もしも使う時は止める時だね」とブルース・ディッキンソンは続けている。「もしくはライヴを止める時だね。リアルじゃなければ、それはアイアン・メイデンじゃないんだ」
ブルース・ディッキンソンは「ラン・フォー・ユア・ライヴス」ツアーでは「これまでにやったことのない曲をやる」と語っている。「チケットを買ってくれた人たちにはクールなものになるよ。楽しみにしているんだ」
アイアン・メイデンについては50周年を記念してドキュメンタリーが製作されることも決定している。ドキュメンタリーには昨年66歳で亡くなった元フロントマンのポール・ディアノの最後のインタヴューも収録される。
公開日などは決定していないものの、秋の公開が予定されており、『チャーチルと戦争』を手掛けたマルコム・ヴェンヴィルが監督を務める。
アイアン・メイデンは50年のキャリアを振り返った書籍『インフィニット・ドリームス』が刊行されることも発表されている。2025年秋刊行予定の本書はハードカヴァーで、アルバムやシングルのアートワーク、過去現在の使用楽器、ステージ備品、手書きの歌詞、過去の遺品などが掲載される。バンドを撮影した写真も掲載され、その中には未発表のものも含まれている。
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