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カニエ・ウェストはピンク・フロイドのプロデューサーとして知られるボブ・エズリンに対してカニエのクリティヴィティを問う口論のなかで反撃している。

ピンク・フロイドと共に『ザ・ウォール』をプロデュースした他、キッス、アリス・クーパー、ルー・リード、ピーター・ガブリエルなど、多くのミュージシャンを手がけてきたボブ・エズリンだが、彼は音楽批評家のボブ・レフセッツによる「ボブ・レフセッツ・レター」に寄稿している。

ボブ・エズリンはその中でカニエ・ウェストについて、優れた楽曲を作ってはいるものの、ラップというジャンルを次の段階へ押し上げたかという点から考えると、他のラッパーたちと同じレヴェルに立てていないと記している。

ボブ・エズリンが寄稿した内容は以下の通り。「ジェイ・Zやトゥーパック、ビギー(ザ・ノトーリアス・B.I.G.)、M.C.ハマーなどのラッパーたちとは違って、私たちが20年後も彼の曲を聴いているかというとそれは疑わしい。N.W.A.のように社会的な論議を誘う新しい手法を生み出したわけではないし、グランドマスター・フラッシュのように新しいアートの形を世界に示したわけでもない。ましてや、エミネムやマックルモア、ケンドリック・ラマーのように、音楽を通した社会問題の提起を有意義かつ印象的に行っているわけでもない」

また、ボブ・エズリンはカニエ・ウェストのニュー・アルバムである『ザ・ライフ・オブ・パブロ』を聴いていないことを認めた上で、自己陶酔的なラッパーとしてのカニエ・ウェストについて「度を超した態度、自己中心的な癇癪、悪趣味な存在の誇示」を持っていて「全裸で会場を横切って、重要な試合を妨害する露出狂のようだ」と続けている。

カニエ・ウェストはこれらの表現について不快感を示し、ツイッター上で反撃している。ツイッターではマックルモアに劣っていると言われたことに対して言い返しており、ボブ・エズリンの子どもたちに対して、父親であるボブ・エズリンの恥さらしの埋め合わせに、自身がプロデュースするスニーカー「Yeezy」を送ると投稿している。

カニエ・ウェストのツイートは以下の通り。

誰かボブ・エズリンって知ってる?

ラップについて何が分かるっていうんだよ……

関係ないクセに知った口聞いてくる年寄りにはウンザリなんだよ!

自分の仕事しろよ……二度と俺について語ってくるんじゃねえ!

あんたの子どもがかわいそうだよ……子どもを引き合いに出して悪いけど、自分がボブ・エズリンの子どもだったらって考えてみなよ……

本当にかわいそうだ……あんたが家族に恥をかかせた埋め合わせに、子どもたちに「Yeezy」をプレゼントするよ!

あんたはマックルモアが俺より重要なアーティストだって言ってたけど……悪気はないんだぜ、マックルモアは良いヤツだからな!

ボブ、もう公で口を開かないでくれ……あんたは年寄りの悪いところを全部集めたようなヤツだよ……

あんたみたいなのが会社を回してるみたいだけど、俺が子どもたちのアイドルでも金は投資しないんだな!

ロックンロールは盗まれた……ラップは食い物にされた……

俺は1年の間に『マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー』と『ウォッチ・ザ・スローン』を作ってどちらもノミネートはされなかったが、あんたは1年で2枚もアルバムを作ったヤツを他に知ってるか?

ポップ・カルチャーへようこそ!

エズリン、俺はあんたみたいなバカに長いこと付き合わされて苦しんでる。あんたの友だちや家族が気の毒だよ……

バカどもに神のご加護を……ポジティヴなヴァイブスを!

『ザ・ライフ・オブ・パブロ』は2013年の『イーザス』に続くアルバムであり、リアーナやザ・ウィークエンド、フランク・オーシャン、クリス・ブラウン、ケンドリック・ラマーなどのゲストとコラボレーションしている。

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