ユニバーサル・ミュージック・グループはリンプ・ビズキットのフロントマンであるフレッド・ダーストから「不正な会計処理」を行ったとして「2億ドル」を求める訴訟を起こされた件について棄却する申し立てを行ったと報じられている。
今年10月、フレッド・ダーストはユニバーサル・ミュージック・グループと音楽出版社がバンドが印税について問い合わせるまで何年も保留して、「最近」ようやく支払われたと主張している。
フレッド・ダーストは何百万枚ものアルバムを売り上げ、「スポティファイだけでも数百万人の月間ユーザーがいるにもかかわらず」今年8月まで印税を受け取ったことは一度もなかったと述べている。
訴訟を受けて、ユニバーサル・ミュージック・グループは長年の中でリクープするためのアドバンスとして4300万ドルを支払ったと述べている。レーベルは最近までリンプ・ビズキットの口座に印税の支払いがなかったのはそのためだったと説明している。
フレッド・ダーストの弁護士によれば、ユニバーサル・ミュージックはバンドに対して103万ドルを、フレッド・ダーストのレーベルであるフローレス・レコードに230万ドルを支払ったが、もっと大きな金額を支払う取り決めになっていると述べている。
今回、ユニバーサル・ミュージック・グループは訴訟の棄却を申し立てたことが明らかになっている。米『ローリング・ストーン』誌によれば、ユニバーサル・ミュージック・グループは現地時間11月22日に申し立てを行い、声明でフレッド・ダーストの主張は「誤りに基づくものだ」と述べている。ユニバーサル・ミュージック・グループは「印税を隠蔽しようとしたという原告の話全体が事実ではない」と続けている。
リンプ・ビズキットの弁護士はユニバーサル・ミュージック・グループが棄却を申し立てたことを受けて米『ローリング・ストーン』誌に次のように述べている。「私たちは事実、法律、法廷に依拠していきます。現場を押さえられた人物が取る最初の反応は非常に高価な外部の法律事務所を雇うことだったりします。法律事務所は当然のように事実に問題がある時は棄却するために何だってしようとします」
弁護士は次のように続けている。「今回もユニバーサル・ミュージック・グループは詭弁を必死に弄することで、どんな逃げ道にも手を伸ばすという、典型的で、定型的で、よく踏まれた戦略を用いていると考えています」
今月、リンプ・ビズキットはニュー・アルバムに取り組むためにスタジオに入ったことを明かしている。新作は2011年発表の『ゴールド・コブラ』以来10年ぶりとなった2021年発表のアルバム『スティル・サックス』に続く作品となっている。
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