ゴジラは2024年パリ五輪開会式でパフォーマンスを披露したことでストリーミングの再生回数が大幅に増加している。
ゴジラは7月26日に開催されたパリ五輪開会式で大きな話題になった一組で、マリー・アントワネットが最後の日々を過ごした牢獄の城であるコンシェルジュリーの壁面に登場して、オペラ歌手のマリーナ・ヴィオッティと共にフランス革命期の曲である“Ah, Ça Ira”を披露している。ヘヴィ・メタルのバンドが五輪の開会式でパフォーマンスを披露するのはゴジラが初めてとなっている。
『ラウドワイアー』によれば、ゴジラは開会式の前からスポティファイで170万人の月間リスナーを抱えていたが、開会式から1週間で月間リスナーは270万人まで増加したという。
増加したリスナーの多くは開会式のパフォーマンスを気に入ったようだが、そのパフォーマンスは「悪魔的」とも評されている。
「そういった悪魔的なものはないんだけどね」とゴジラのフロントマンであるジョー・デュプランティエは米『ローリング・ストーン』誌に語っている。「フランスの歴史だからね。フランスのよく知られているものなんだよ。斬首された人々、赤ワイン、血、そういったものだらけだった。ロマンチックで、普通のことで、悪魔的なものではなかったんだ」
ジョー・デュプランティエはフランスが宗教と政治を切り離していることに誇りを感じているとも語っている。
「フランスは革命期に政教分離することを決めた。それはすごく重要なことで、フランスの共和制が築かれる上で大切なことなんだ。僕らはそれをライシテと言うんだけど、その時に国家は宗教と関係なくなり、そのおかげで表現でも象徴化でも自由なんだよ」
「これは歴史であり、事実だからね。だから、そんなに宗教における象徴化みたいな意味としては見てないんだよ」
先日、ジョー・デュプランティエは開会式のパフォーマンスについて「メタル界全体を体現する」プレッシャーがあったとも語っている。
ジョー・デュプランティエは今回のパフォーマンスを「世界的な舞台でメタル・コミュニティ全体」を誇りに思ってもらえるものにしたかったと語っており、フランス革命の時代と関連した“Ah, Ça Ira”はふさわしい曲だったと述べている。
「フランスの歴史においても血なまぐさい時代であり、それってすごくメタルだよね」とジョー・デュプランティエは語っている。
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