ポール・マッカートニーはエイドリアンというザ・ビートルズのファンからのメッセージに61年の歳月を経て、反応を示している。
1963年、エイドリアンはザ・ビートルズの初めてのアメリカ訪問を前にCBSのインタヴューを受けて、興奮しながら次のように答えている。「ザ・ビートルズのことを愛しているし、これからもずっと愛しているでしょう。105歳の年老いたお婆さんになってもね。彼らのことはずっと好きね。ポール・マッカートニー、もし聴いていたら、ブルックリンに住むエイドリアンはあなたのことを心から愛しているわ」
今回、ポール・マッカートニーはその愛に応える形でメッセージを送っている。オリジナルのインタヴュー動画から始まる映像でポール・マッカートニーは「やあ、エイドリアン。ポールです」
「いいかい、君の映像を観たよ。今はブルックリンにいて、ニューヨークにいるんだ。やっと来られたよ。写真展をやっているから、ぜひ訪れて、観に来てほしい」
投稿のキャプションには次のように記されている。「ブルックリンのエイドリアンへ。もし聴いていてくれたら、リヴァプールのポール・マッカートニーも君のことが大好きだよ」
ポール・マッカートニーによる写真展は「ポール・マッカートニー写真展 1963-64~アイズ・オブ・ザ・ストーム~」と題されたもので、ブルックリン美術館で8月18日まで開催される。
ザ・ビートルズについては1970年公開のドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』が修復されてディズニープラスで5月8日より配信されることが決定している。
マイケル・リンゼイ=ホッグが監督した『レット・イット・ビー』は54年前に初公開され、入手困難となり、かなりのブートレッグが出回ることとなった。映画はロンドンのトゥイッケナム・フィルム・スタジオで1969年1月に行われた通算12作目となる最後のアルバムの作曲とレコーディングを追ったものとなっている。
映画『レット・イット・ビー』の未使用映像を使った2022年のドキュメンタリー『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』と同じように映画監督のピーター・ジャクソンが最先端のデジタル技術を駆使して、55年前のフィルム・リールの映像を鮮明な現代のクオリティに修復している。
ポール・マッカートニーはビヨンセによる“Blackbird”のカヴァーについてコメントして、「人種間の緊張」を和らげるために使用したことを称賛している。
「私の曲である“Blackbird”のビヨンセのヴァージョンについては満足している。彼女は崇高なヴァージョンをやっていると思うし、そもそも私がこの曲を書くインスピレーションとなった公民権運動のメッセージを強固なものにしてくれている」
ポール・マッカートニー&ウイングスはライヴ・アルバム『ワン・ハンド・クラッピング』が6月14日に正式リリースされることが決定している。
1974年8月、ポール・マッカートニー率いるウイングスはアビイ・ロード・スタジオに入って、ドキュメンタリーの映像作品を撮影し、あわよくばスタジオ・ライヴのアルバムを制作しようとしていた。そのライヴ・アルバムこそが『ワン・ハンド・クラッピング』で、公式にリリースされることは現在までなく、デヴィッド・リッチフィールド監督の下、4日間で撮影/レコーディングされた映像作品からは多くの海賊盤が出回ったことで知られている。
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