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ブラーは未公開シーンを含めて修復された“Parklife”のミュージック・ビデオが公開されている。

1994年発表の“Parklife”のミュージック・ビデオはアイス・クリームの移動販売車の周りを囲みながら、サッカーボールを蹴ったりするもので、道で踊りながら壁にスプレーで落書きも行うものとなっている。

ベーシストのアレックス・ジェームスはミュージック・ビデオの撮影について「素晴らしい思い出」となっていると述べている。

ブラーのアルバム『パークライフ』は1994年4月25日にリリースから30周年を迎えている。ブリットポップを決定づけることになった名作の一つである『パークライフ』には“Girls & Boys”、“End Of A Century”、“To The End”といったシングルが収録され、批評家的にも商業的にも大きな成功を集めている。

2019年、プロデューサーのスティーヴン・ストリートは『NME』に“Parklife”について語り、デーモン・アルバーンがケンジントン・チャーチ・パークのアパート近くにあった公演を散歩していたことから生まれたこの曲は「レコーディングするのに最も苦労した」と語っている。

「最初にレコーディングした時、ドラムをはじめすべてがタイミングも合っていたのに、ちょっと平坦に聴こえたんだ。この時はデーモン・アルバーンがヴォーカルでナレーションもやっていた。しばらくすると、取り組む気になれなくてね。最終的にアルバムに入らない可能性もあったんだ」

「フィル・ダニエルはインストゥルメンタル曲で“The Debt Collector”の詩を読み上げる依頼を受けていた。意地悪な地主についての作品で、フィル・ダニエルが読み上げる予定となっていた。でも、デーモン・アルバーンは詩を思いついてなくて、ミーティングをやった時にフィル・ダニエルには話をしてたから、なんで代わりに“Parklife”をやってもらわないのかということになった。彼に来てもらったら、ずっと面白いものになった。いろいろサウンド・エフェクトを使って、犬が吠えたり、ガラスが割れたり、いろいろ楽しいことをやった。そしたら、デイヴ・ロウントゥリーがよりルーズなドラムを叩いてくれたんだ。この曲はアルバムに入れる曲の列の最後尾から先頭に躍り出たんだ」

一方、ブラーのデーモン・アルバーンは現地時間4月20日にコーチェラ・フェスティバルで行ったパフォーマンスが「おそらく自分たちの最後のライヴになる」と語っている。

デーモン・アルバーンは昨年12月の時点でブラーの活動を休止するとして「自分としてはもういい」と語っていた。

「このキャンペーンも締めくくる時だね」と彼は語っている。「自分としてはもういいんだ。やるべきことだったし、こうした曲をもう一度演奏して、連中と一緒の時間を過ごし、アルバムを作れたことなんかはものすごく光栄だったよ」

デーモン・アルバーンは次のように続けている。「もうやらないと言っているわけじゃない。素晴らしい成功だったよ。でも、過去にしがみつきたくはないんだ」

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