Photo: GETTY

ジョン・レノンとジョージ・ハリスンが使った映画『ヘルプ! 4人はアイドル』にも登場するアコースティック・ギターがオークションにかけられることが明らかになっている。

このギターはバイエルンのギター・メーカーであるフラマスが60年代初頭に製造した12弦のフーテナニーで、映画『ヘルプ! 4人はアイドル』にも登場して、ジョン・レノンが“You’ve Got To Hide Your Love Away”で使ったことで知られている。

このギターは“Help!”、“It’s Only Love”、“I’ve Just Seen A Face”のスタジオ音源でも使用されている。ジョン・レノンに加え、ジョージ・ハリスンも“Norwegian Wood”、“Rubber Soul”、“Girl”でこのギターを使用している。

このギターが来月出品されるジュリアンズ・オークションのダレン・ジュリアンによれば、持ち主はピーター&ゴードンのゴードン・ウォーラーからもらったとのことで、屋根裏にしまったまま、持っていたことを忘れてしまっていたという。

「この類まれな楽器のことを知った時はレンブラントやピカソを見つけたようでした。その見た目も演奏の状態も夢のようです」とダレン・ジュリアンは『ガーディアン』紙に語っている。

ダレン・ジュリアンは鑑定のためにイギリスに足を運び、ゴミ箱に捨てられていたオリジナルのケースも発見したとのことで、ザ・ビートルズの専門家であるアンディ・バビアクとダニー・ベネットもこのギターが映画『ヘルプ! 4人はアイドル』に登場するギターであることを認めている。

「ギターの木目は指紋のようなもので、同じものは2つとありません」とダレン・ジュリアンは語っている。「ジョン・レノンとジョージ・ハリスンが演奏したギターと木目が完全に一致しただけでなく、ピックガードも写真と正確に一致しています。約50年間にわたって手つかずだったため、見た目の面でもジョン・レノンやジョージ・ハリスンが演奏したのとまったく同じ状態なのです」

このギターのオークションは5月29日・30日にニューヨークのハード・ロック・カフェで開催され、オンラインでも入札できる。落札予想額は60万ドル(約9000万円)から80万ドル(約1億2000万円)と試算されている。

オークションではジョン・レノンにまつわる品がもう一点出品されるとのことで、オノ・ヨーコと共に行ったベッド・インの時に使った電話も出品される。

オークションではティナ・ターナーが着たヴェルサーチのステージ衣装、フレディ・マーキュリーが所有していたオニツカタイガーのスニーカー、アンガス・ヤングの帽子、U2のアダム・クレイトンがスフィア公演で使ったギター、マイケル・ジャクソンが1984年に着たジャケット、ジョーン・ジェットのジャケット、元モトリー・クルーのミック・マーズが使用したギターも出品される。

2パックのリリックが書かれた本、ニルヴァーナのカート・コバーンによる手書きのセットリスト、エイミー・ワインハウスが所有していたフェンディのドレスも出品される。

ザ・ビートルズは1970年公開のドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』が修復されてディズニープラスで5月8日より配信されることが決定している。

映画『レット・イット・ビー』の未使用映像を使った2022年のドキュメンタリー『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』と同じように映画監督のピーター・ジャクソンが最先端のデジタル技術を駆使して、55年前のフィルム・リールの映像を鮮明な現代のクオリティに修復している。

プレス・リリースでピーター・ジャクソンは次のように述べている。「マイケル・リンゼイ=ホッグの映画『レット・イット・ビー』が修復されて、数十年間にわたって観られなかった末に、やっと再公開されることに興奮しています」

「『ゲット・バック』のためにマイケル・リンゼイ=ホッグの未公開映像に手を付けることができたのは本当に幸運でした。ずっと『レット・イット・ビー』には完全な『ゲット・バック』のストーリーが必要だと思っていたのです。全3編にわたってマイケル・リンゼイ=ホッグとザ・ビートルズが画期的で斬新なドキュメンタリーを撮影するのを見せることができました。『レット・イット・ビー』はそんなドキュメンタリーなのです。1970年に映画として公開されました。今はそれを一つの壮大なストーリーとして考えていて、50年を経て、ようやく完成しました。2つのプロジェクトはお互いに補完して、高め合っています。『レット・イット・ビー』は『ゲット・バック』のクライマックスです。『ゲット・バック』は『レット・イット・ビー』の失われていた重要な文脈を見せるものです。マイケル・リンゼイ=ホッグは私が『ゲット・バック』を作っている時、常に親切に助けてくれました。オリジナルの映画が自らの言葉を語るべきなのは当然のことです。映像とサウンドは1970年の時よりも遥かによくなっています」

ドキュメンタリー『ボン・ジョヴィ:Thank You, Goodnight』をディズニープラスで見る 広告

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ