Photo: GETTY

ビリー・アイリッシュは次のアルバムを予告する屋外広告が世界各地の大都市に登場している。

アルバム・タイトルなどは明らかになっていないものの、屋外広告はニューヨーク、ロサンゼルス、シドニーなどに登場しており、ビリー・アイリッシュが作ったキャラクターであるブロシュや歌詞と思われる「Did I cross the line?」といったフレーズが掲載されている。

歌詞には現在彼女のソーシャルメディアのプロフィール写真やアカウントの背景となっているブルーの色合いが使われている。

ビリー・アイリッシュのチームは2021年にリリースされたセカンド・アルバム『ハピアー・ザン・エヴァー』でも同様の戦略を採用している。

今年2月、ビリー・アイリッシュはサード・アルバムのマスタリングが行われていることを明かして、アルバムが完成したことを示唆していた。

ビリー・アイリッシュは公式インスタグラムで黒いコートにスケルトン柄のTシャツ、そして銀色の星がついた黒の目出し帽をかぶった自身の写真をスライドショーで公開している。キャプションには「私のアルバムをマスタリングしている」と記されている。

また、ビリー・アイリッシュはデュア・リパのポッドキャスト「アット・ユア・サービス」でサード・アルバムで創作プロセスの変わった点についても語っている。

「すべてが違うわ。最近は違うやり方でやることにも慣れてしまったから、較べるようにしていた。『こっちでやるのも問題なしね。大丈夫。まだ、こっちのやり方でもできるわ』ってね」

ビリー・アイリッシュは変わった点についてさらに詳しく説明している。「部屋の中での存り方が変わって、それから声が完全に変わることになった。声が変わるのは旅みたいなものよね。ショックでもあるんだけどね。『OK、変わってしまったけど、それが自分にも分かる』という感じだった。変化を受け入れたり、乗り越えたりするのは難しい。『ずっとこのやり方でやっていて、うまくいっていたのに』ってね。でも、それができなくなってしまう」

ビリー・アイリッシュは複数のフォーマットでアナログ盤をリリースするアーティストへの発言について自身の見解を改めて語っている。

ビリー・アイリッシュは米『ビルボード』誌のインタヴューで環境問題について語っており、アルバムのセールスを伸ばすために複数のフォーマットでアナログ盤をリリースする行為を「無駄だ」と述べている。「まだ数字を気にして、もうけようとする段階にいることに苛立ちを覚える。みんなの好きなアーティストがそんなことをやっているのよ」

『TMZ』や『ニューヨーク・ポスト』といった一部のメディアはこうした発言がアルバムを複数形態でリリースすることで知られるテイラー・スウィフトに向けたものだと解釈している。テイラー・スウィフトは2020年発表の『フォークロア』では8種類の形態をリリースしており、2022年発表の『ミッドナイツ』では5種類の形態をリリースしている。

今回、ビリー・アイリッシュは自身の発言への反響を受けて、インスタグラムのストーリーで次のように述べている。「オーケー。言ってもないことを言ったことにするのを止めて、『ビルボード』誌で私が言ったことを読んでくれたら最高なんだけどな」

「私は誰かを名指ししていない」とビリー・アイリッシュは続けている。「これは業界全体にわたる制度的な問題で、複数形態については私も含めた多くのアーティストがリリースしている。記事でははっきりと言っているわ」

ドキュメンタリー『ザ・ビートルズ: Let It Be』をディズニープラスで見る 広告

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ