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リアム・ギャラガーとジョン・スクワイアはマンチェスターという都市が優れたバンドを数多く輩出する理由について語っている。

リアム・ギャラガーとジョン・スクワイアは3月1日にコラボレーションによるアルバム『リアム・ギャラガー&ジョン・スクワイア』をリリースしており、アルバムを引っ提げてツアーを行うことも決定している。

今回、『オルタナティヴ・プレス』誌のインタヴューで二人はジョイ・ディヴィジョンやザ・スミスをはじめ伝説的なバンドがマンチェスターから生まれるのはなぜなのかと訊かれている。

ジョン・スクワイアは次のように語っている。「自分の経験で言うと、自分たちより前に成功したバンドが関係してくるんじゃないかな。ザ・スミスに関して言えば、俺たちはジョニー・マーの隣の部屋でリハーサルをやっていたんだ。ジョニー・マーは自分と一緒に学校に行っていた奴をドラマーにしていて、その人物は14歳の時に僕が初めて入ったバンドにもいた。彼のドラム・キットは段ボール箱とスーツケースで、モリッシーが入る前のジョニー・マーと一緒に演奏していたんだ。ザ・スミスがうまくいくのを見ていて、成功するにはロンドン出身じゃなくてもいいんだと思わせてくれた。それが関わってくるんじゃないかと思うんだ。こうした地域に住んでいて、人が成功するのを見るというのは、リアムもそうだったわけでさ。あいつも俺たちを見て、『自分にもできるかもしれない』と思ったんだ」

ジョン・スクワイアは次のように続けている。「天候とか、建物とか、産業的な遺産とかよりもそれのほうが大きいんじゃないかなと思う。いろんな街に素晴らしいバンドがたくさんいたんだと思うよ」

一方、リアム・ギャラガーは次のように答えている。「幼い頃はバンドなんてやりたくなかった。5〜6歳の時は5〜6歳がやるようなことしかやりたくなかった。でも、16歳、17歳、18歳ぐらいになると、自分の生まれた街には素晴らしいバンドがいたことが分かってきた。リヴァプールはザ・ビートルズで、(マンチェスターには)ジョイ・ディヴィジョン、ザ・ホリーズ、ビー・ジーズ、ザ・スミス、バズコックスがいるんだからね。そこにはいろんな音楽の歴史があった。だから、『バンドをやるなら、いいバンドになれたらいいな』と思うんだ」

「あと、俺の理論ではマンチェスターはよく雨が降るということだね。やることがあんまりないんだよ。特に子どもの頃はやることがなかった。そうすると次に出てくるのはサッカーなんだけど、ドラッグが関わってくると、プレイなんかできないからね。酒を飲んで、ドラッグをやると、それどころじゃなくなる。『酒を飲んで、ドラッグができるのはどこだ?』ということになると『バンドに入れば』ということになる。そういう感じじゃないかな。俺の場合はマンチェスターを出て、陽気に暮らしたいからバンドに入ったんだ。あそこを出る唯一の方法はバンドで成功することだった。分かるだろ?」

リアム・ギャラガーとジョン・スクワイアによるツアーは3月13日のグラスゴー公演から始まり、4月11日のブルックリン公演までの日程が発表されている。UK&アイルランドのほか、ライヴはパリ、ベルリン、ミラノ、ニューヨークで開催される。ツアーにはベーシストとしてバーリー・カドガンが、ドラマーとしてジョーイ・ワロンカーが参加する。

一方、リアム・ギャラガーは保護犬のバトンズを引き取ってから「もうツアーに出たくなくなった」ことを明かしている。

イギリスのテレビ番組『ジョナサン・ロス・ショウ』にジョン・スクワイアと共に出演したリアム・ギャラガーはバトンズへの愛着について語っている。

「もうツアーに出たくなくなったんだ」とリアム・ギャラガーは語っている。「今は家にいたいね」

バトンズをツアーに一緒に連れて行ったらどうかと訊かれると、リアム・ギャラガーは「しないね」と答えている。「気に入ってくれるか、分からないからね」

もう一匹、犬を引き取るかどうかと訊かれると、リアム・ギャラガーは次のように語っている。「しないよ。今のままにしておくよ。バトンズは完璧だからね。パーティーを台無しにしたくないんだよ。分かるだろ?」

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