Photo: Germaine Dunes

ビッグ・シーフのエイドリアン・レンカーは6曲のデモ音源を『アイ・ウォント・レット・ゴー・オブ・ユア・ハンド』というタイトルでバンドキャンプでリリースしている。

エイドリアン・レンカーは3月22日に4ADから通算6作目となるソロ・アルバム『ブライト・フューチャー』をリリースすることも決定している。

6曲のデモ音源の収益はすべてパレスチナ児童救済基金に寄付される。

https://adriannelenker.bandcamp.com/album/i-won-t-let-go-of-your-hand

エイドリアン・レンカーはインスタグラムで次のように述べている。「私が言おうと思っていることはメッセージを伝えるために必要な力の一部もないような気がしています。パレスチナ人に対する現在の暴力について私がどれほど悲しみ、怒りを抱えているかを表現できません。殺戮は止めなければなりません。停戦の必要性は遥かに差し迫ったものです。今こそ恒久停戦を」

「今日、大切にしている曲のコレクションをリリースしました。これは書かれた瞬間にレコーディングされたものです。バンドキャンプでこのレコードは購入することができ、収益の100%がパレスチナ児童救済基金に寄付されます」

2022年にビッグ・シーフはベーシストのマックス・オレアルチックが生まれ、今も暮らすイスラエルで2公演を行うことを発表したが、批判を受けて当初は反論したものの、最終的に公演をキャンセルしている。

今回、『ニューヨーク・タイムズ』ではこの件についても言及されており、エイドリアン・レンカーは批判を受けることなくイスラエル公演を発表できると考えていたのは「世間知らずで、考えが足りなかった」からであり、その結果、バンド内に混乱が生じて解散に至る可能性もあったとしている。

ビッグ・シーフは「自分たちよりも賢い人々」に連絡を取ったことで、コンサートを中止にする決断に至ったとのことで、エイドリアン・レンカーはこの一件で「私は常に自分自身のことに取り組まなければならない」ことを思い出したとして感謝の念を表明している。

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