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アリアナ・グランデはニュー・アルバムの発売を記念して、3月7日にYouTubeで特別番組が配信されることが決定している。

アリアナ・グランデは通算7作目となるニュー・アルバム『エターナル・サンシャイン』が3月8日にリリースされることが決定している。

特別番組ではライヴ映像やミュージック・ビデオが約1時間にわたって配信され、チャット欄も解放される。

また、アリアナ・グランデは米国内のみで発売されて即完売したサイン入りアルバムが抽選特典としてUniversal Music Storeにて当たるキャンペーンが実施されている。対象商品は3月15日発売の国内通常盤『エターナル・サンシャイン』となり、 3月17日までの期間限定販売となる。

また、アリアナ・グランデがポッドキャスト『ザック・サング・ショウ』に出演して、ニュー・アルバム『エターナル・サンシャイン』について語ったインタヴューのレーベルによる日本語訳も公開されている。

インタヴューは以下の通り。

――なぜ今、新しい音楽を作ろうと思ったのですか?

「映画『ウィキッド』が終わるまでは、特に音楽を作るつもりはなかったですし、アルバムを作ろうというゴールがあったわけではないです。そんな中で、マックス・マーティンが1週間ニューヨークに来て、ただ楽しみのためにどんな感じのものができるか、ジャングル・シティ・スタジオで時間を過ごしました。そこからスタジオにいくようになり、自然にできていったので、今共有したいなと思いました」

――それだけスムーズに音楽が完成したのは何か理由がありますか?

「パンデミック中にリリースした2020年の『ポジションズ』から4年も経ち、長い間音楽と距離を置いたことによって、関係が大きく変わって、癒されたからだと思います。グリンダ(映画版『ウィキッド』でアリアナが務める役)から学ぶことは多かったし、音楽自体や、アーティストとして上手くいっていないことに対処して変化して、また好きになることができました。全てがそうなる運命だったのだと思います」

――4年前と音楽との関係は何が違いますか?

「今は境界線が引けるようになったと思うし、音楽と距離を取ることがとてもヘルシーであることに気づきました。私はブロードウェイから出てきた人間で、だからこそ演じることが恋しくなったのもそうですし、これまでツアーやアルバム制作に多くの時間を費やしてきて、私のポップ・ミュージックに反響を得たことは本当に素晴らしい経験だったのですが、それがキャラクター化された自分しかいなかったように感じられ、本来の自分、一人間のAri(アリアナの愛称)としてのキャラクターが分からなくなってしまった事もありました。なので、この空白の時間がとてもヘルシーでした」

――アルバムでは“人間Ari”と“ポップスターAri”が近づくということですか?

「まさにそうです。それが私の最近の人生で起こっている一番美しい事実なんです。以前はポップスターとしてのAriが90%を占めていましたが、“人間Ari”がいかに重要で、それを育むことでさらに良い“ポップスターAri”になれる、ということにようやく気がつくことができました。今は作曲をしていても、パフォーマンスしていても、歌っていても、99%が人間としてのAriでいられているし、それが本当に素敵なことです。30歳になったし、サターン・リターン(*占星術上の土星回帰)も経験したし、本当にそれを感じていて、毎日存在しているという気持ちになれています」

――この『エターナル・サンシャイン』で、これまでと違う何かを私たちは得られますか?

「いろんな意味で違うと思っています。私自身、まったく同じことを2度やるのは好きではないけど、今回の作品もまた私らしくあり、私の好きなバージョンだと思います。何が大きく違っているかと表現するのは難しいのですが、映画『エターナル・サンシャイン』に触れているということもあって、今までやったことのないコンセプトのある作品です。だからこそ、アルバムリリースの前に2曲目のシングルを出したくなくて、ひとつの作品として聴いて欲しいと思いました」

――愛や成長、失恋の物語ですよね。そういった全ての感情をこのアルバムで言っている?

「全て言っているけど、何も言っていない、とても漠然としていて、同時に具体的でもあると思います。その作曲プロセスは間違いなく最も感情的なものでした」

――歌詞は自然に生まれるものなのでしょうか、それとも何度も練り直す必要があるのでしょうか?作詞のプロセスはどのようなものですか?

「いくつかの楽曲はとても感情的になっているときに書いたものですし、いくつかは楽しみながら書きましたが、世に出すとなったときに何度か修正することはありました。実際には楽しげな楽曲も泣きながら書いたものですが(笑)。作詞のプロセスは、世界中に聴いてもらうつもりで書くのではなく、とりあえず何が出てくるか見てみようと思いながら書くのですが、聴いた人によって内容が誇張され、その意味を決めつけられてしまうことがあるので、実際に出来上がったときに、間違った意味が伝わらないように工夫しました。傷ついたり苦しんだりする瞬間にも、優しさ、愛、正直さ、透明性、尊敬の念が溢れていることが伝わるように書きました。例えば2番目のトラックは、親切で、努力してくれたこと、良かったことを評価するということを意識しました。感情的に書くセッションもありますが、それが人間ですし、全てを消すことはしたくない、という絶妙なバランスですね」

――なぜ今回は赤がテーマなのですか?

「私には赤色が音楽のように見えるんです。それと映画『エターナル・サンシャイン』のクレメンタインの赤い髪に結び付けたかったというのもありますし、赤は感情を表す大胆な色だと思ったからです」

――あなたにとってアルバム『エターナル・サンシャイン』とは?

「人は、このアルバムを聴いてとても楽観的だと思うかもしれないけど、それは一種の目的でもあります。映画の『エターナル・サンシャイン』は、「知らぬが仏」という皮肉で、すべての悪いものを消し去り、永遠の至福、永遠の光に入ることができるということです。私はそこが美しいと思っている部分で、永遠の光があると同時に、このアルバムにはたくさんの痛みがあると思います」

――楽しげな曲に痛みを閉じ込めているという感じ?

「そうです。とても楽しいサウンドですが、感情的な背景は『ワオ』という対照的な感じです」

――どうしてこのアルバムが完成したとわかったのですか?

「今回の最後になる曲が、私がこのアルバムにあって欲しい“足りていない色”だったので、それを作り終えた時完成したと思ったのです。一部のファンたちは、もしかするとこのアルバムの短さが好きではないかもしれません。もっとたくさん欲しいと言われていつも嬉しい気持ちですし、それも理解しています。今回は簡潔なアルバムではありますが、言うべきことはすべて言い終わったという感じですし、これが作りたかったものだと思っています」

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