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フラット・デュオ・ジェッツの結成メンバーであるデクスター・ロムウェバーが亡くなった。享年57歳だった。

訃報は家族によってフェイスブックで発表されており、2月16日に自宅で「自然死のために亡くなったと見られている」と述べている。

「もう少しすれば、もっとお伝えできることがあるかと思いますが、今はプライバシーに御配慮いただければと思います」と家族は続けている。

https://www.facebook.com/dexromweberduo/posts/pfbid02gd66SYHx3UaH6J1stfuQxXZbGLqAiUcXXVUAVXnNPDbLpLqoWf2CNN45cYJocFRpl

ジャック・ホワイトとキャット・パワーは訃報を受けて追悼の意を表している。

「シンガー、ギタリスト、アーティスト、食道楽」と家族が評するデクスター・ロムウェバーはルーツ・ロックのアンダーグラウンド界で重要人物と目されていた。インディアナ州ベイツヴィルで7人兄弟の末っ子として生まれたデクスター・ロムウェバーはフロリダ州で育ち、11歳の時にノース・カロライナ州チャペル・ヒルに落ち着いている。

そこからデクスター・ロムウェバーはいくつかのバンドで活動した後、1983年にクリス・“クロウ”・スミスと共に結成したフラット・デュオ・ジェッツで名が知られるようになっている。そのエキセントリックなパフォーマンスは注目を集め、R.E.M.やB-52ズと共に1986年発表のドキュメンタリー『ジョージア州アセンズ:インサイド/アウト』に出演している。

ジャック・ホワイトが「アンダーグラウンドなロックンロールの最高の秘密兵器」と評したデクスター・ロムウェバーは、ジャック・ホワイトを始め、キャット・パワー、ザ・ブラック・キーズ、ニーコ・ケースらに影響を与えている。フラット・デュオ・ジェッツは1990年代後半に解散している。

デクスター・ロムウェバーはザ・ニュー・ローマンズ、妹のサラと結成したデクス・ロムウェバー・デュオといったバンドでも活動しており、2023年発表の最新作『グッド・シング・ゴーイン』を含め複数のソロ・アルバムもリリースしている。

キャット・パワーは「私がギターを弾くきっかけを作った」人であり、「デクスターのいない世界は理解できない」と述べている。一方、ジャック・ホワイトは「内面も外面もロックンロールで、努力するまでもなく、彼は自分を抑えきれなかった」として次のように続けている。「彼は3コースのディナーも賞もゴールド・ディスクも銅像も縁がなかったが、それはあまりにリアルで、あまりに過剰で、あまりに珍しく、あまりに素晴らしすぎたのだ」

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