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ザ・ローリング・ストーンズのフロントマンであるミック・ジャガーは新たなインタヴューで音楽業界の変遷について振り返っている。

ザ・ローリング・ストーンズは9月6日に通算24作目となるニュー・アルバム『ハックニー・ダイアモンズ』を10月20日にリリースすることを発表して、ファースト・シングル“Angry”が公開されている。新作はオリジナル・アルバムとしては2005年発表の『ア・ビガー・バン』以来、18年ぶりとなっている。

カナダのラジオ局「CBC」の番組に出演したミック・ジャガーはストリーミング・サービスへと移行してきた音楽業界の変遷について振り返っている。「レコード・ビジネスも他のビジネスと同様に大きく変化していく。レコード・ビジネスはテクノロジーのビジネスだから、同じままではいられない。ずっと同じではいられないんだよ。僕らが最初にレコード・ビジネスを始めた時、シングルしかなかったからね」

ミック・ジャガーは次のように続けている。「ポップ・アクトのアルバムは販売されていなかった。売られていたのは『南太平洋』とかのミュージカルのアルバムだった……フランク・シナトラはアルバムを売っていたかもしれない。そういうのが当時売られていたアルバムなんだけど、突然、ザ・ビートルズが出てきて、ポップのアルバムを売り始めたんだ。トップ40でシングルを売ることから巨大な変化だった。もちろん、お金の話じゃなかった。そこからレコード会社が遅れてポップ・アーティストのレコードも何百万枚と売れることが分かって、突然大きな変化になったんだ」

「その後、CDの革命がやってきて、アナログ盤を見限って、みんながCDを買うようになった。8トラックやカセットなんかもあったけど、ずっと変わっていて、それでアナログ盤に戻ってきた。ストリーミングはいろいろ言われているけど、面白いのはあらゆる世代があらゆる時代の音楽にアクセスできることだよね。それまでは1955年に出た古いブルースのアルバムを買おうとしても難しかった。お金があっても郵送でオーダーするか、専門店に行くかしなきゃいけなかった。今はすぐだからね。どういうことかというと、つまり16歳が好きなものにアクセスできるんだ」

10月20日にリリースされる『ハックニー・ダイアモンズ』はロサンゼルスのヘンソン・レコーディング・スタジオ、ロンドンのメトロポリス・スタジオ、バハマのナッソーにあるサンクチュアリ・スタジオ、ニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオ、同じくニューヨークのザ・ヒット・ファクトリー/ジャマーノ・スタジオでレコーディングされている。

アルバムにはポール・マッカートニー、レディー・ガガ、エルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダーらも参加しており、チャーリー・ワッツはアルバムに連続で収録される“Mess It Up”と“Live By The Sword”に参加していることが明らかになっている。“Live By The Sword”についてはオリジナル・ベーシストであるビル・ワイマンも参加している。

アルバムのリリースはハックニー・エンパイアで行われた記者会見で発表されており、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッドが出席している。「偉そうなことは言いたくないが、このアルバムを俺たちが本当に気に入っていなかったら、リリースすることはなかっただろう」とミック・ジャガーは記者会見で語っている。「自分たちが本当に気に入るようなレコードを作りたいと言っていたんだ」

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