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レディー・ガガは再開したラスベガスの連続公演で亡くなったトニー・ベネットに追悼の意を表している。

レディー・ガガとトニー・ベネットは2014年発表の『チーク・トゥ・チーク』、2021年発表の『ラヴ・フォー・セール』というデュエットによる2枚のカヴァー・アルバムをリリースしており、トニー・ベネットはアルツハイマーとの闘病の末に7月に享年96歳で亡くなっている。

亡くなってから初めてとなった『ジャズ・アンド・ピアノ』公演でレディー・ガガは客席にいたと思われるトニー・ベネットの妻であるスーザン・ベネデットに曲を捧げている。

「スーザン、客席のみんなはあなたのことを本当に愛しています」とレディー・ガガはステージで語っている。

「実のところ、トニー・ベネットのことはなんて言えばいいのか分かりません。というのも、この公演全体がトニーのためのものだったから。すべてがそうでした。オープニングのナンバーも、中盤のナンバーも、ダイヤモンドも、楽器も、指揮も、即興も、すべて彼の思い出にあったものなのです」

レディー・ガガはトニー・ベネットが亡くなった後もこの公演を続けてほしいと思っていただろうと語っている。“Fly Me To The Moon”を演奏する前に彼女は次のように語っている。「でも、自分がトニーのことをよく分かっているとしたら、彼は私が悲しんでいたら怒るだろうということです。だから、ここに出てきて、悲しんでいることなんてできませんでした。この曲はトニーが生きている時も歌っていました。彼が亡くなった後も歌っていきます。だって、彼がいなくなってしまうことはないからです」

レディー・ガガはトニー・ベネットの訃報を受けて、インスタグラムで次のように述べている。「友人のことをずっと惜しむことになるでしょう。彼と歌ったこと、レコーディングをしたこと、話をしたこと、一緒にステージに立ったことを思い出すことになるはずです」

「トニーとはタイムワープしたような人生を送ることになりました。トニーと私にはマジカルな力があったのです。私たちは別の時代に移行して、一緒に音楽を刷新して、デュオとして歌うことで音楽に新たな命を吹き込みました。でも、それは演技ではありません。私たちの関係は非常にリアルなものでした」

「アルツハイマー病でトニーが失われていくことはつらいものでしたが、それは美しいことでもありました。記憶が失われていく時期というのは人の人生において神聖な時間だったりもします。傷つきやすさと尊厳を保ちたいという気持ちがあるのです。私が求めていたのはどれだけ彼のことが好きだったか、どれだけ人生で彼に会えて感謝しているかということを思い出してもらいたいだけでした。この経験を忘れることはないでしょう。トニー・ベネットのことを忘れることはありません」

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