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エミネムはアメリカ共和党の有力大統領候補であるヴィヴェク・ラマスワミが選挙運動でエミネムの楽曲を使うことを禁じる停止命令を出している。

製薬会社の創業者で大富豪であるヴィヴェク・ラマスワミは今月アイオワ州で行われた集会でエミネムの“Lose Yourself”に乗せて、「God is real, there are two genders(神はリアルだ。ジェンダーは2つある)」と主張するラップを披露していた。

ヴィヴェク・ラマスワミは音楽出版社のBMIに対して楽曲の使用許可を申請していたとのことだが、エミネムことマーシャル・マザーズは自身の楽曲が使われた事実を知って、両者に中止するよう求めたという。

「BMIはエミネムの名前で知られるマーシャル・マザーズから連絡を受けました。彼はヴィヴェク・ラマスワミが選挙活動でエミネムの楽曲を使うことに反対しており、合意からすべてのエミネムの作品を外すように要請しています」と8月23日付の書簡には記されている。「BMIは本日以降、エミネムの作品がヴィヴェク・ラマスワミの選挙活動で使われた場合、BMIが有している権利や救済手段への契約違反と見なします」

ヴィヴェク・ラマスワミは今年2月に2024年のアメリカ大統領選挙に出馬することを表明しており、先週の共和党の討論会を受けて、ドナルド・トランプ元大統領、ロン・デサンティス・フロリダ州知事に次いで3番手に浮上している。

一方、エミネムは先月、ラスベガスで行われたウェルター級のタイトルマッチでテレンス・クロフォードの付添人を務めている。

テレンス・クロフォードはラスベガスのTモバイル・アリーナでエロール・スペンス・ジュニアと対戦したが、入場曲にエミネムの“Lose Yourself”を選んでいる。

曲がかかり始めると、テレンス・クロフォードの傍らにはエミネムが姿を見せ、観客に次のように語っている。「ラスベガス、紛れもない次のウェルター級世界チャンピオンに声を上げてくれ」

この日、テレンス・クロフォードはエロール・スペンス・ジュニアに9ラウンドで勝利している。

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