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ABBAのビヨルン・ウルヴァースとジョニー・キャッシュの娘であるロザンヌ・キャッシュはYouTubeとユニバーサル・ミュージックと共に新たなAIプロジェクトに取り組むことが明らかになっている。

このプロジェクトに関する声明でビヨルン・ウルヴァースは次のように語っている。「私の決断を微妙なものと思う人もいるかもしれないが、AIモデルがどのように機能し、クリエイティヴ・プロセスで何が可能にになるのかという純粋な好奇心からオープン・マインドで、このグループに加わることになったんだ」

ビヨルン・ウルヴァースは次のように続けている。「理解すればするほど、同じ人間のクリエイターの権利を擁護し、守るための手助けをする準備になるのではないかと思っています」

他にも、このプロジェクトにはワンリパブリックのライアン・テダー、作曲家のマックス・リヒター、プロデューサーのルイス・ベル、アニッタ、デイヴィッド、ドン・ウォズ、フアネス、ロドニー・ジェンキンス、ヨー・ガッティ、フランク・シナトラの遺産管理団体も参加している。

マックス・リヒターは次のように語っている。「あらゆる新しいテクノロジー同様、AIは新たな機会をもたらしますが、クリエイティヴ・コミュニティにとって重大な課題ももたらします。なので、アーティスト・インキュベーターの一員となり、音楽と音楽配信におけるAIの利用に関してクリエイティヴ・コミュニティの利益を守れるようになって嬉しいです」

YouTubeのニール・マホンはAIが「音楽アーティストと作品性を守るのと同時に、独自の創作表現」を拡張するのに役立つことになるとブログで述べている。

ニール・マホンは今回の取り組みには、AIの責任ある利用、適切な保護、テクノロジーの課題に対応するためのグーグル動画サイトのコンテンツポリシーの拡張といった3つの原則があると続けている。

YouTubeは2023年だけでも生成AIのツールに関する動画が17億回以上観られていることを明かしている。

ユニバーサル・ミュージックのCEOであるルシアン・グレンジは次のように語っている。「業界としての課題とチャンスは効果的なツール、動機、報酬、ならびに規則を確立することで、AIの潜在的なマイナス面を制限する一方で、その有望なプラス面を促進させることです」

彼は次のように続けている。「もし適切なバランスを取れれば、AIは人間の想像力を増幅させ、まったくもって新しい方法で音楽制作を豊かなものにしてくれるでしょう」

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