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トラヴィス・スコットは現地時間8月7日にローマのチルコ・マッシモで行ったスペシャル・ライヴでカニエ・ウェストを登場させている。

トラヴィス・スコットはエジプトのギザのピラミッドで新作『ユートピア』のライヴを7月28日に行う予定だったが、「複雑な制作上の問題」のために中東のライヴ・ネイションによって中止することが発表されており、その後、チルコ・マッシモでライヴを行うことを発表している。

ライヴでトラヴィス・スコットは新作『ユートピア』の楽曲を披露していったが、途中でカニエ・ウェストが登場して、“Praise God”と“Can’t Tell Me Nothing”を披露している。

『ピッチフォーク』によれば、トラヴィス・スコットは次のように観客に語ったという。「カニエ・ウェストなしに『ユートピア』はない。カニエ・ウェストなしにトラヴィス・スコットはない。カニエ・ウェストなしにローマはない。イェーに歓声を送ってくれ」

カニエ・ウェストが最後に行ったライヴは『ドンダ2』のリリース時となる2022年2月にマイアミで行った公演となっていた。

この時の公演には複数の性的虐待に関する告発と訴訟の対象となっていたマリリン・マンソン、フェスティバル出演時に同性愛嫌悪の発言が批判を受けていたダベイビーらが出演している。

その後、カニエ・ウェストは「ユダヤ人に対してデス・コン3を仕掛ける」とツイートしたことを初め、反ユダヤ主義的な発言のためにソーシャル・メディアのアカウントを複数回にわたって閉鎖されている。

カニエ・ウェストのコメントを受けてアディダスのほか、パリ・ファッション・ウィークでカニエ・ウェストをモデルに起用したバレンシアガも今後は仕事をしないことを発表している。また、金融機関のJPモルガン・チェース・アンド・カンパニーも取引をしないことを発表して、弁護士やタレント・エージェンシーも契約を解消している。

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